作品一覧

  • 小学館世界J文学館 サキ作品集
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    1巻880円 (税込)
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 人間の日常の中にひそむ悪意と恐怖の物語。 サキの作品は、ごくごくありふれた普通の言葉が並んでいるだけで直接的な怖い言葉は何一つ使われていないのに、まるで背中に氷の固まりを入れられたようなゾクゾクする恐怖がじわっと押しよせてくる。結末も明言せず読者の想像に任せているため、読み方によっては底なしの恐怖の沼に落ちていくような気分になるかも。 「スレドニ・ヴァシュター」十歳の病弱な少年が、自分を過剰に厳しく育てる保護者の夫人に天罰がくだるように、秘密で飼っているケナガイタチを神様にして祈った結果……。その他、「イースターエッグ」「運命という猟犬」「モーズル・バートン村の平穏」「モルヴェーラ」「ラプロシュカの亡霊」「侵入者」「地獄に落ちた魂の像」「悔い改め」「夕闇」「ガブリエル・アーネスト」「話上手」「セルノグラッツのオオカミ」「あいたガラス戸」「四角い卵(アナグマの目から見た塹壕の泥仕合)」「トバモリー」「名画の背景」「ウズラのえさ」全18話の恐怖をぜひ体験してください。(新訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 怪談
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    1巻880円 (税込)
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 むかしむかしの日本の景色が見えてくる物語集。 作者のラフカディオ・ハーンは、日本名、小泉八雲。日本の文化が大好きで、日本の魅力を欧米に伝えるためにこの本を書いた。 「耳なし芳一の話」怨霊に魅入られた盲目の琵琶法師の話。 「おしどり」腹を空かせた猟師が、おしどりのオスを捕まえて食べた後に起こる不思議なできごと。 「おていのはなし」若くして亡くなった婚約者の生まれ変わりとめぐり会う恋物語。 「乳母桜」病気で死にかけた娘の代わりに、乳母は命を差し出した。 「かけひき」罪人が死刑の間際に見せた恨みを、侍はひらりとかわす。 「かがみと鐘」お寺の鐘を作るために集められた鏡と、その鏡を取り戻したい若い女房の物語。 「食人鬼」旅のお坊さんが泊めてもらった村では、人が亡くなった夜は無人にしないといけないおきてがあった。 「むじな」ある商人が泣いている女性に声をかけると……。 「ろくろ首」旅の僧が山の中で出会った四人の男女には秘密があった。 このほかも、昔の日本の姿が見えてくる物語がいろいろ! 「葬られた秘密」「雪女」「青柳の話」「十六桜」「安芸之助の夢」「力ばか」「ひまわり」「蓬らい」 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • トルネード! たつまきとともに来た犬
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    1巻1,323円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 すさまじい竜巻が、村に近づいてくる。地下室に避難した子どもたち。不安な気持ちでおびえる子どもたちに、むかしむかしにあった、ふしぎな話をすることになる。それは、竜巻とともにやってきた、一匹の犬の話だった。
  • ハナコの愛したふたつの国
    3.6
    1巻1,584円 (税込)
    アメリカと日本の間で揺れた家族の物語。 ハナコの家族は、ロサンゼルスでレストランを経営して暮らしていた。 しかし、大きな戦争が終わり、船で日本を目指すことになる。 日本は、ハナコにとって未知の国だ。 「ハナコ、ぼく、こわいよ。 どうして、こんな船に乗らなきゃいけないの?」 「もう、アメリカには、私たちの居場所はないからよ」 ハナコたちは、すべてをなくして、日本に降り立った。 ハナコたちを待っていたのは、戦後間もない荒れ果てた大地。そして、ハナコたちを愛してくれる祖父母だった。 歴史に翻弄されながらも、前を向いて生きる強さを教えてくれる感動作品。

ユーザーレビュー

  • ハナコの愛したふたつの国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本の描写にちょっと違和感があって入り込めないところが残念。でも、戦後の広島の状況が描かれていて、これは今まで海外文学ではあまりなかったかも。
    二つの国で揺れる割にはどちらの生活もあまり深くは描かれてない。もう少し先まで書いてほしいかな。

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    2022年02月12日
  • ハナコの愛したふたつの国

    Posted by ブクログ

    基本的にとてもよかったんだけど、日本のおばあちゃんの暮らしについて「こんな風になりたくたない」って主人公の日系アメリカ人の少女に言わせてしまうあたりがアメリカ的というか…土地を持てないことは確かに不当だけど、農民自体への上から目線を感じそうになった。
    「教育と可能性」言いたいことはわかるけど、日系人を収容したりその国籍を剥奪したり人種差別のあるアメリカでその直後なのに、日本には望みがないけどアメリカでなら「成功」できると信じている主人公の家族の描写がなかなかアメリカ的だった。実在の人物を模倣しているのかもしれないとはいえ。資本主義的な成功が幸福につながるとは限らないということについては要確認か

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    2022年02月06日
  • ハナコの愛したふたつの国

    Posted by ブクログ

    戦争が奪ったもの、戦後の日本で暮らすアメリカを追われた家族、そして被爆した広島の町。小説世界の話ではなく、似た世界はきっと現実にあった。ハナコたちのその後はどうなったんだろうか、そこまではこの物語には記されていない。

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    2021年11月25日
  • ハナコの愛したふたつの国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アメリカに移民した日本人のハナコ一家が、敗戦後に日本に帰国する。
    第二次世界大戦中、日系人はアメリカ国籍を持っていても市民権を剥奪されて、日本人収容所に入れられていた。ハナコの両親も、その時に国籍を失っていたため、帰国するしかなかったのだ。
    日本にはハナコの父の両親(じいちゃん、ばあちゃん)がいて、みんなを歓迎してくれるが、貧しい小作人で暮らしは厳しく、食べるものにも困る生活。小さな弟のアキラは、いつもお腹をすかせて不機嫌になるし、ハナコは慣れない日本語で小学校に通うが友だちもできない。
    広島で戦災孤児となったキヨシと妹のミミは物乞いをして、ハナコの家から米を盗んでいってしまう(のちに紫の着物

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    2021年10月24日
  • ハナコの愛したふたつの国

    Posted by ブクログ

    面白かったです。ハナコを通して、終戦後の日本の様子が分かります。しかも日系人で、自分が何者か定まらないまま、何のせいにもできない不条理なことが続き、沢山の大切なものを失います。
    ラストで選べない選択肢を迫られたときのハナコの心情が痛かったです。
    それでも、ハナコが失ったものと同時に、手に入れたものを受け入れ、将来に対して前向きに進むことを決心したことに感動しました!
    合わせ鏡で、自分も励まされた作品でした。

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    2021年08月09日

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