作品一覧
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4.3
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Posted by ブクログ
ガイド仲間さんに勧められて購入。
徳川15代将軍慶喜に代わって御三卿の田安家から突然徳川宗家を継ぐことになった16代当主徳川家達氏。筆者はそのお孫さんで、松平容保の孫と結婚、次男は徳川家を継いだ現18代当主恒孝氏。
大正~昭和初期の少女時代の徳川宗家の暮らしぶり、外交官だった父と過ごした戦前のカナダでの華々しい社交界の様子から、幼い息子たちを連れた疎開先の御殿場での秩父宮家との交流(妃殿下は義理の妹)などは当時の華族の暮らしを直に伝える貴重な資料。宴会の席で「正面には尾張、紀州…」などとサラッと書いてあるのには最早笑ってしまう。
同時に、一人の妻として、母としての切実な思いや、時には舅へ -
Posted by ブクログ
著者は、徳川慶喜の曾孫で、会津・松平容保の孫に嫁いだ人物。1913(大正2)年生まれで、昭和30年代までを振り返る。
父親が島津から妻を迎えたのは天璋院篤姫の主張に添った、とか明治・大正の話は興味深い。
かつて(実家である徳川)家で使っていた言葉として、「追加する」ではなく「御加増する」と言っていたというのは、これもしかして将軍家ジョークの一種なのだろうか?
しかしまあ、家柄のよろしい方々は戦中戦後も何とかなった様子がうかがえる。
昭和20年8月9日に「ついこの間まで夜はともかくごはんに何かお魚か肉に切れ端でもつけられたが、その形式は崩れ、明日も朝からおじゃがを食べる」と記している。とはい