添野知生の作品一覧
「添野知生」の「2001:キューブリック、クラーク」「マーベル・シネマティック・ユニバース音楽考 映画から聴こえるポップミュージックの意味」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「添野知生」の「2001:キューブリック、クラーク」「マーベル・シネマティック・ユニバース音楽考 映画から聴こえるポップミュージックの意味」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
「2001年宇宙の旅」は自分にとっては映画というジャンルを超えたマスターピースであります。同時にトラウマにもなっています。まず幼児の頃、自分の住む地方の小都市の映画館で初公開時の看板に衝撃を受けたいう記憶があります。しかし親に見たい、と言えない雰囲気も感じました。初めて見たのは大学生の時。冒頭からあまりに集中して疲れたのかスターゲートのシーンで眠ってしまって情けなくなりました。社会人になってみた時にスペースシャトルの尾翼にPANAMの文字を発見し大興奮。それからはDVDを停止しながらAT&Tとか実存企業のロゴを見つけてはこの映画が公開時の1968年と2001年を地続きで設計されていることに新たな凄みを感じていました。2016年にサンフランシスコの現代ユダヤ博物館でやっていたキューブリック展の入り口まで行ってフライトの関係で入場しなかったこともいまだに後悔しています。そんな思い入れの中で速水健郎の「機械ぎらい」を読んでいて本書の存在を知り、速攻入手し貪り読みました。アポロが月面到着する前に、CGが映像に使われる前に、こんな映画が作れたことにはキューブリックの仕事のやり方への固執とこのプロジェクトに魅入られたスペシャリスト(クラークも含む)の全員の煩悶が混じり合って業の総体として結晶したからこそ、ということがよくわかります。視覚効果ブライアン・ロスタスへのキューブリックの言葉で『「ブライアン、君自身ができるとわかっていないものをつくってほしいんだ。最初からできるとわかっているものは必要ない。しかしできるかどうかわかっていなくて、なにか新しいものを発見できたら、それこそがわれわれが必要としているものなんだ」それがこの映画の製作全般を統べる基本方針だった。』凄まじい。本作が扉を開けた映画の流れ、例えば今年の映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」も大好きでしたが…「2001年宇宙の旅」は大好き、で済まされない厳かな創造物、例えばミケランジェロの「最後の審判」やピカソの「ゲルニカ」のような存在にますます思えてきました。
Posted by ブクログ
MCU映画の音楽(劇伴ではなくポップミュージック既存曲の引用。近年では『エターナルズ』のBTSが話題になったのも記憶に新しい)を考察した一冊。歌詞の意味はもちろんリリース当時の背景まで著者2人の知識量に裏打ちされた分析に知的好奇心を大いに刺激される。日本の映画評論ではどうしても洋楽の観点は漏れがちなのでそういう意味でも貴重。やはり『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガンの選曲がMCU全体に与えた影響は大きかったんだなと改めて。劇場で曲を聴いた時にこういう文脈を理解して「おぉ!こう来たか」と思えたら映画がもっと面白くなる。