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  • 反原発の思想史 ──冷戦からフクシマへ
    4.2
    1巻1,815円 (税込)
    日本の反原発運動は、毛沢東理論の「誤読」による近代科学批判が大きな転機となった。それが「1968年」を媒介にニューエイジ・サイエンスやエコロジーと結びつき、工作舎や「宝島文化」を背景にしたサブカルチャーの浸透によって次第に大衆的な基盤をもつようになったのである。複雑に交差する反核運動や「原子力の平和利用」などの論点から戦後の思想と運動を俯瞰し、「後退りしながら未来へ進む」道筋を考える。

ユーザーレビュー

  • 反原発の思想史 ──冷戦からフクシマへ

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    反原発の思想史: 冷戦からフクシマへ (筑摩選書)
    (和書)2012年04月13日 14:56
    スガ 秀実 筑摩書房 2012年2月13日


    すがひでみさんの新作と言うことで興味を持っていたのです。

    面白い内容でした。毛沢東の誤読の意味がよく解らなかった?そこはあんまり興味を惹かれなかったからいいかと思った。

    アナーキズムについて非常に分かり易く明確に指摘されていて参考になった。

    アナーキズムにおけるクロポトキンの相互扶助について、アナーキズムにも右派と左派があるのですね。権藤成卿という右派のアナーキズムの社稷というものそれは天皇を中心とする相互扶助であるらしい。左派のアナーキズムとい

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    2020年09月27日
  • 反原発の思想史 ──冷戦からフクシマへ

    Posted by ブクログ

    これは労作だと思います。反原発の思想的背景を再確認することで、現在の脱原発デモに対する違和感の所在がより明確になった気がする。

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    2012年07月10日
  • 反原発の思想史 ──冷戦からフクシマへ

    Posted by ブクログ

    原発関連の本を読むと、何回もこの本が引用、紹介されていて、読まないわけにはいかない本だった。
    難しいのではないかと思ったが、私なりに面白く読めた。2冊続けて、反原発の流れを書いた本を読んだからかもしれない。
    どれだけ理解できたか怪しいのだが、最も目を開かされたことを書いておきたい。

    脱原発と新自由主義は共犯の関係にある、という指摘だ。私以外の人には自明のことなのかもしれないが、そこまで考えたことはなかった。

    日本で原発の増設が難しくなったからといって、これから発展しようとしている国に売りつけないでほしい、よくも自分の国で売れないものをよその国に売るよなあ、お願いだからやめてほしいと思ってい

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    2016年10月01日
  • 反原発の思想史 ──冷戦からフクシマへ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    原子力発電所は太陽電池と発電コストはあまり変わらない。あるいは、事故時のリスクが大きいので作るべきではない。という考え方は、原発を否定する考え方として筋が悪いのではないか、ということを反原発運動にかかわる人たちの思想的な出自を分析することで説明していこうとした本、だと読んだ。
     じゃあ反原発の根拠としてどういうものが正しいのかということは書かれていない。私には読み取れなかった。

    これまで、テクノロジーの導入に積極的な(原発推進派の)環境活動家はアメリカから来ていて、どちらかというと昔の生活に戻りましょうという感じの(原発反対派的) 環境活動家はヨーロッパから来ているものだと思い込んでいた。こ

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    2012年06月03日
  • 反原発の思想史 ──冷戦からフクシマへ

    Posted by ブクログ

    読書会の課題本だったので読みました。(読書会は不参加)

    想像していた内容と全く違っていて驚きました。
    そして読むのがすごく辛かったです。

    原発の思想史というよりかは、日本における左派の活動記録みたいな。
    正直生まれる前の話が殆どだし、筆者も左翼運動をまったく知らない人向けに書いているわけではなさそうなのですごく疲れた。

    ただ、なぜ反原発運動が「ヒダリ」と親和性が高かったのか、なぜ今「ミギ」からの原発運動が起きていることが稀有な目で見られているのか、そこいらへんがなんとなくわかったから☆3つけましょう。

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    2012年06月18日

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