スーバークの作品一覧

「スーバーク」の「セミオーシス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • セミオーシス
    値引きあり
    3.9
    1巻583円 (税込)
    2060年代、人類の一部は惑星パックスに植民を開始した。だが植物学者のオクタビオは、この星の植物が知性を持ち人類を敵対的だと判断すると排除されてしまうことを知った。人間が生き残るためには、植物との意思疎通と共生が不可欠なのだ──。7世代100年以上にわたる植民コロニーの盛衰と、植物との初めての接触(ファースト・コンタクト)の物語。解説収録/七瀬由惟

ユーザーレビュー

  • セミオーシス

    Posted by ブクログ

    SF。ファーストコンタクト。植物。
    一章ごとに世代が変わり、各章のテーマも異なるような構成が特徴的。
    未知の惑星の調査から始まり、反乱、殺人、冒険、交流、戦闘と、波瀾万丈の年代記。
    解説にあるように、特定の主人公を設定せず、惑星の生態系全体を俯瞰するように読むと、人類・植物・他種族それぞれの物語があり、多くの感動や知見があるように思う。
    厳しく、残酷な面もあるが、惑星パックスの自然は、とにかく美しいと感じた。
    帯に、"21世紀の『地球の長い午後』"とあったが、個人的には『地球の長い午後』よりも好み。

    0
    2022年02月21日
  • セミオーシス

    Posted by ブクログ

    年末から読み始めて今までかかっちゃったけど、素晴らしい読書体験…2022の初SF。
    腐敗した地球を離れた、《パックス》…平和…への入植者の7世代100年を描くのですが、断片的でときどき置いていかれながら、それぞれの進歩と夢とに導かれ。
    ファーストコンタクトものでもあって、それが、えーと植物とはねえ。少し…『あなたの人生の物語』のエイリアンにも似ているかも。
    しかし植物はかくも、動物とかかわってる…ある意味支配しているのですね、栄養や酵素や精製物を生成物を使って。だってそうよね、ラベンダーの香りに鎮静されたり、大蒜食べて元気出たりするもの。
    この星の植物たちの愛らしき…憎いときもあるが…個性の豊

    0
    2022年01月21日
  • セミオーシス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「地球の長い午後」を彷彿させる物語。だか、この長い本編は色々な顔をみせる。
    環境破壊、戦争などで地球を捨てて、この惑星にたどり着いた第一世代。着陸時の失敗で彼らは便利な物資を宇宙空間に取り残しており、ほぼ丸裸の状態から、この惑星で生活することになる。

    ここから始まり物語は、ファーストコンタクトや捨ててきた争いなどを含みながら、何度も視点変えて、百年続く。

    久しぶりに骨のあるSFを読んだとも思うが、流石に時間がかかってしまった。
    続編が出るということなので、彼らが新しい日々をどう過ごすか、見守りたいとも思う。
    「水と日光を」

    0
    2019年08月11日
  • セミオーシス

    Posted by ブクログ

    地球を出て別の星へ移住する。聞いたことのある設定だけど、詳細は初めての出会いだった。植物にそのままの生体の中で意識があったらこんなふうかもしれない。でも一体どの部分で考えてるのだろう?どうやって分子構造を変化させてるんだろう?等々思いながらも最後はそういうものだと思うことにした。未知の世界観はとても不思議で面白い。

    地には平和を

    0
    2019年02月27日
  • セミオーシス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みはじめてすぐに、本書帯にある『21世紀の『地球の長い午後』』の文言に共感することになる。確かに雰囲気が似ていると感じた。本書は異星への植民に形を変えたポストアポカリプスものの物語だ。地球産の優れた装置も知識も徐々に失われていく。植民世代が去ると大きく失われるものがある。体験を共有できないので全てを次世代に残すことができない。知識も急激にすり減り地球人はパシフィスト人へと変化していく。
    帯のもう一つの文言『新世代のル・グィン』は過剰な表現。本書著者にはル・グィンほどの切れ味鋭い観察眼は無い。例えば、本書は意図しているのか不明だがリーダーが女性ばかりである。その点についてル・グィンなら共感でき

    0
    2025年02月12日

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