スーバークのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
年末から読み始めて今までかかっちゃったけど、素晴らしい読書体験…2022の初SF。
腐敗した地球を離れた、《パックス》…平和…への入植者の7世代100年を描くのですが、断片的でときどき置いていかれながら、それぞれの進歩と夢とに導かれ。
ファーストコンタクトものでもあって、それが、えーと植物とはねえ。少し…『あなたの人生の物語』のエイリアンにも似ているかも。
しかし植物はかくも、動物とかかわってる…ある意味支配しているのですね、栄養や酵素や精製物を生成物を使って。だってそうよね、ラベンダーの香りに鎮静されたり、大蒜食べて元気出たりするもの。
この星の植物たちの愛らしき…憎いときもあるが…個性の豊 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みはじめてすぐに、本書帯にある『21世紀の『地球の長い午後』』の文言に共感することになる。確かに雰囲気が似ていると感じた。本書は異星への植民に形を変えたポストアポカリプスものの物語だ。地球産の優れた装置も知識も徐々に失われていく。植民世代が去ると大きく失われるものがある。体験を共有できないので全てを次世代に残すことができない。知識も急激にすり減り地球人はパシフィスト人へと変化していく。
帯のもう一つの文言『新世代のル・グィン』は過剰な表現。本書著者にはル・グィンほどの切れ味鋭い観察眼は無い。例えば、本書は意図しているのか不明だがリーダーが女性ばかりである。その点についてル・グィンなら共感でき -
Posted by ブクログ
約100年にわたる惑星の入植年代記を綴ったSF小説。翻訳の酷さと(おそらく)原文の拙い描写により、非常に読みにくく、話が頭に入ってきづらいと感じたことが結構あったが、後半からは話が動き出し、最終的にはまあまあ面白いと感じた。知性ある植物と、地球人、異星人の7世代に渡る交流だが、序盤のストーリーをもう少し面白く、かつ後半にもっと活きる形で展開してほしかった。序盤が退屈すぎる。いまいち生活の情景が浮かびにくく、場面が急に変わったり、興味の持続を保つような話運びとは言い難かった。後半四章は近い時代ということで話の繋がりもあり、ミステリーからの冒険からの戦争からの異種族との共生をテーマにしていて、話の