■日常生活には、次のようなサイバー攻撃の脅威が潜んでいる。
・ブラックマーケットで、クレジットカードの情報を購入。気づかれぬよう、数か月に1度、数千円の少額で不正な買い物をする。
・得意先になりすましマルウェアをメールで送りつける。誤って添付ファイルを開くと、大切なデータが盗まれたり壊されたりする。
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■サイバー攻撃はすでに、国家による攻撃「サイバー戦争」の段階に入った。
・アメリカは、2009 年にイランの核燃料施設にサイバー攻撃を仕掛け、相手に気づかれることなくウラン濃縮用の遠心分離機8400台を破壊している。
・サイバー戦争は、従来の戦争とは異なる。サイバー攻撃なら、どんなに遠く離れた国でも攻撃できる。例えば、寒冷地の発電施設が真冬に攻撃を受け、停電が続けば、何万人もの命が失われる危険性がある。
■IoTの世界は便利だが、危険でもある。
・AIスピーカーが誤作動を起こして会話を盗聴し、その録音したファイルを他者に送信する事故が起きている。
・スマートウォッチなどのIoTデバイスには、生年月日、食事の好み、買い物の傾向等々、個人情報が詰まっている。これがサイバー攻撃の被害に遭えば、生活が丸裸になる。
・IoTデバイスの数は、2021年には349億個まで増えると予測されているが、数百種類に及ぶIoTデバイス用に新たなセキュリティシステムが必要となるなど、課題が山積している。