◯目的
現職が主に広告主・代理店向けに広告出稿をサポートするようなサービスを取り扱っているが、広告業界についての知識が浅いため入門書として読む
◯感想
元々広告主側での営業業務に関わっていたこともあり、広告に関しては全く知識がなかったが、本書では「広告とは」といった概念的な部分からオンラインオフラ
...続きを読むインを含めた広告の種類について、広告業界の歴史や現状、今後の課題に至るまで解説してくれているため、広告業界に関する表層的な部分については題名通り「この1冊ですべてわかる」と感じた。
業務を重ねていく中で主に広告主相手の営業が多いため、広告主が抱える課題については徐々に把握できているが、代理店やメディア側が実際どのようなことを行なっているのかといった知識や広告は今後どうあるべきかに関する自分なりの考えをまとめる手助けとなってくれた。
個人的には生活者のモバイルシフトが進む中で益々デジタル広告の発展は進んでいくとは思うもののやはりリーチインパクトや認知向上、信頼性といった意味ではテレビ広告の重要性は今後も維持されると考える。
そのためデジタルとテレビをはじめとするオフライン広告を同様の指標で捉えてその効果の検証を行い、PDCAを回していくことは絶対的に必要であると考えている。
【継続する事・やること】
・テレビ広告に関しては業務知識で補えるため、デジタル向けの広告についての書籍を読む
◯メモ
広告の4つの機能
・情報伝達機:CP実施中や新商品発売など
・説得機能:行動変容や心理変容の促進
・関係強化機能:広告主と受け手の結びつき
・文化的社会的機能:クリエイティブ自体の話題
戦略PRでは「空気作り」を行い、その盛り上がりから商品購入、態度変容を起こす手法
→買わないと損をしてしまうかもしれないという雰囲気作りは営業にも通ずる
欲しい、使いたいと思うから無意識の領域まで深堀していくコンシューマーインサイトの考え方
POEメディア
・Paid:媒体の枠を買う広告
・Owned:自社サイトやオリジナルメディア
・Earned:PRやSNSの口コミ
⇒情報の流通量が増大し、マス広告の伝達力が落ち込んだことにより、おすすめコメントなどの共感も含めて到達力を高める必要が出てきた。
ネット広告効果
・インプレッション効果
・ポストインプレッション効果
→VTR:ビュースルーレート
・トラフィック効果
→CTR:クリックスルーレート
・コンバージョン効果
→CVR:コンバージョンレート
テレビの到達力が弱まっているとはいえリーチインパクトで見れば圧倒的。
テレビとデジタル双方で広告に接触した方がコンバージョンに至りやすいデータもあり。
→テレビとデジタルどちらかではなく双方をしっかり分析した上で最適化する必要あり。
・広告の目的の把握
認知、イメージ形成、態度変容、商品購入等
・目的を達成できたかどうかの検証
調査による認知や態度変容のリフト?
純粋に購買との照らし合わせ?
オンライン広告のようにオフライン広告でもPDCAを素早く回していく必要がある。