甲子園球場のグラウンド整備を行う阪神園芸でグラウンドキーパーを担う著者がグラウンド整備の極意とそれに賭ける思いを書いた一冊。
普段何気なく見ているプロ野球や高校野球の熱戦の舞台を支えているグラウンドに賭ける思いを本書で感じることができました。
土の内野部と天然芝の外野部の整備の難しさや雨天時の判断
...続きを読むなどはまさに職人芸だと感じました。
そして、トンボかけや散水などの技術についての難しさや長年の経験から生まれる勘についても知ることができました。
そんな本書を読んで整備のうえで雨天時の待つことの大切さや1〜2月の天地返しが1年のグラウンドの状況を左右することを知ることができました。
また、日頃の手入れも重要であることを感じました。
本書に書かれている著者と選手との交流を通じて、選手のプレイに対する配慮が選手への信頼を生み出していることも感じました。
普段の熱戦を生み出す舞台が著者をはじめとする阪神園芸の方々の技術によって生み出されていることを知るとともにこだわりや想いを深く知ることのできた一冊でした。