筆者はセキュリティソフトの開発をするベンチャー企業の代表。東京にあったこの会社を、出身地である徳島県美波町にサテライトオフィスを作り、その後本社機能も美波町に移転。町の活性化の原動力となった苦労と成功体験を語る。
田舎に移住する上で煩わしいと思われがちな「人との繋がりが濃すぎる」ことは、美波町では
...続きを読むほどほどの緩さで繋がっているようだ。徳島県がブロードバンド回線が充実していて、尚且つIT関連企業という条件が成功に繋がったという面はある。しかしそれが起点となり、多くの移住者を引き付けている。
一番印象に残ったのは、「パイを奪い合うのではなく、人口が減っていくことが前提のビジネス」を築き上げているということだ。所謂「痒いところに手が届く」商売を中小企業の規模で地道にやっていることで好循環を生んでいる。これは過疎地に限らず、参考になる考え方だ。