川村さんの幼少期からの印象的な出来事が書かれていて、まず、記憶力がいいなと思いました。でも、記憶に残ってしまうような出来事だったからなのかもしれません。
小学生の頃、いじめを受けていても、いじめっ子に対してかわいそうだなぁ、と思っていたり、他に心の拠り所を見つけることで心を逃し、自分で生きて行く!
...続きを読む一人で生きて行こう!と強くあったり、子どものときから達観していてすごいです。でもこれも、いじめを経て、そうならざるを得なかったのかもしれません。
父に「えみちゃん!えみちゃんはあまり綺麗なほうじゃないです。なので、字は綺麗なほうがいいから、書道を習いましょう。」(p17)と言われるなど、読んでいるだけで自分が言われた気持ちになって、ズキっと傷付くことも多かったですが、ちゃんと“ヒーロー”もいて、川村さんの気にしぃでやさしい、素敵な人柄が見えてほっこりするところもありました。