作品一覧

  • 裏切りの王国 ルポ・英国のナショナリズム
    3.0
    1巻2,376円 (税込)
    「裏切られた」という感情の淵源を探る旅 グローバリズムが進展し、経済格差が急速に広がるなか、各地でナショナリズムの胎動が表面化し、事象として現れ始めている。本書は、EU離脱で揺れた英国を舞台に、世界の政治を駆動する大きな潮流となったナショナリズムの発露を現場から報告する試みである。 著者は毎日新聞の前欧州総局長。場末のパブで飲んでいる労働者・移民からケンブリッジの研究者や閣僚経験者に至るまで、取材対象は実に多彩だ。こうした人びとの意見を聞き、彼らと対話を重ねる著者の取材ぶりと、さまざまな文献にあたって検証する様子を追体験することで、英国理解が徐々に深まっていく。加えて、英国の政治が具体的にどのように運営されているかや、世論の動向をつぶさに追っているため、賛成・反対の揺れ具合が手に取るようにわかる。 「ブレグジット以前」と「ブレグジット以後」の二部構成で、EUに「裏切られた」という庶民の声、イングランドに「裏切られた」と感じるスコットランドなど、ネイションに息づく思いや歴史観を描きながら、EUを「裏切った」英国のナショナリズムの動態を、多方面にわたるインタビューと精緻な歴史検証で描いた渾身のルポ。
  • ジハード大陸:「テロ最前線」のアフリカを行く
    -
    イスラーム過激派がもっとも激しくテロ活動を展開しているのは、中東でもヨーロッパでもない。アフリカ大陸だ。たとえば、イスラム国(IS)が国家樹立を宣言した2014年にもっとも多くの人を殺戮したテロ組織はISではなく、ナイジェリアを中心に活動するボコ・ハラムである。西アフリカのマリでは2012年の一時期、アルカイダ系組織がフランスに匹敵する面積を支配下に置き、仏軍の介入を招く事態となった。アフリカはイスラーム過激派による「聖戦」の最前線なのだ。 本書は、毎日新聞ヨハネスブルク支局長としてジハーディストたちとそのネットワークを追い続けた著者による、四年に及ぶ取材の集大成である。アルカイダ系組織アルシャバブと軍が奇妙な共犯関係にあるケニア、無政府状態のソマリア、マリの砂漠、ボコ・ハラムが潜むナイジェリア北部のほか、あるテロリストを追う調査は北欧ノルウェーの田舎町にも及んだ。 被害の実態や事件の背景、歴史的経緯について詳しく言及しつつ、アフリカを舞台に暗躍するジハーディストたちの真の姿に肉迫した戦慄のルポ。高野秀行氏(ノンフィクション作家)推薦!

ユーザーレビュー

  • 裏切りの王国 ルポ・英国のナショナリズム

    Posted by ブクログ

    ☆3つとはしたものの、あくまで主観であり
    内容に対する評価ではないとあえて記します

    ちょうど先日わかりあえなさについて友人とやりとりしたばかりなので響きまくった

    人間って…

    0
    2025年03月18日
  • 裏切りの王国 ルポ・英国のナショナリズム

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の直前、突然に思えた英国のEUからの離脱。
    イギリスという国に対する印象って分かってるようで全然分かってないよなーと思ってた。
    エリザベス女王のイメージが強すぎるのと、私が無知すぎて、議会を重んじてきた歴史や第二次世界大戦で負けなかったこともほとんどの人がよく分かってなかったし。
    でもこれを読んで、議会制に関しては日本と比べてちょっとうらやましいなって思うところも。
    民主主義には議会が基本、そこは本当に知れてよかった。でもめっちゃ大変そうやなー。
    そして一番苦汁を飲まされてるように思う北アイルランドの人たちが、いちばん柔軟な考え方に見えた。
    これから英国どうなるんやろ

    0
    2023年09月27日

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