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  • シェールガス革命とは何か―エネルギー救世主が未来を変える
    3.8
    1巻2,112円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「石油社会」から「ガス社会」へ ガス黄金時代の到来で、世界のエネルギー政策、産業、安全保障問題が劇的に変化する。 シェールガスとは、地下100~2600メートルに眠る、固く、薄片状にはがれやすい頁岩(シェール)に含まれているガスのこと。技術進歩により採掘方法が確立した。とりわけ北米において生産量が急増し、石油の需給逼迫や脱原発などエネルギー危機が叫ばれるなか、将来の「エネルギー救世主」との呼び声も高い。 アメリカでは石油輸入量の急速な減少と天然ガス自給率の急上昇が同時に進んでおり、石油輸入量を2025年までに3分の1削減する計画も発表された。2011年4月には、NGV普及促進法が提出され、長距離輸送のディーゼルトラックのNGV(Natural Gas Vehicle、天然ガス自動車)への代替促進が進められようとしている。自国で豊富に採掘できるようになったガスを梃子にして、自動車エンジン、船舶用エンジン、ジェットエンジンのガスエンジンへの転換技術開発が進み、自動車、航空機、兵器などの分野でガス関連技術のデファクト確立を本気で企図しているのだ。 本書では、シェールガスについての基礎的な知識から、今後のエネルギー事情に与える影響、さらには、シェールガスの普及・拡大で伸びる産業に至るまで、業界関係者が知っておくべきシェールガスの実際知識について解説する。

ユーザーレビュー

  • シェールガス革命とは何か―エネルギー救世主が未来を変える

    Posted by ブクログ

    実はシェールガスのみならず、日本・世界のエネルギー最新動向が俯瞰できる良書。
    巻末に「シェールガス開発における環境問題と対策」として多くページが割かれており、偏らない公平な視点で論じている。
    「主力になり得ない再生可能エネルギー」の章は必読。

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    2012年10月20日
  • シェールガス革命とは何か―エネルギー救世主が未来を変える

    Posted by ブクログ

    2009年の天然ガスの技術的回収可能量は在来型404兆m3に対し非在来型230兆m3。この内約半分が経済合理性を持って取り出せるとして年間消費量の3兆m3で割ると106年。在来型天然ガスの確認可採埋蔵量が60年あるため経済的に利用できる天然ガス資源量は160年を超える。非在来型ガスの可採量だけ見ると40年分増えただけだが、この本を見る限り産地が変わることの政治、経済的な影響が大きそうだ。

    天然ガスは石油と違い相対取引が中心で統一された市場が形成されていない。日本の天然ガス価格は欧州の2倍、アメリカの7倍、LNGで比較しても中国の3割増の17ドル弱/百万BTUで2000年代半ばの5ドルから3倍

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    2013年02月19日
  • シェールガス革命とは何か―エネルギー救世主が未来を変える

    Posted by ブクログ

    急拡大しているシェールガスによって変わる世界のエネルギー問題について解説している。今後の予想も含めて驚かされることも多い。天然ガスの可採年数が160~400年と飛躍的に増加していること、天然ガス自動車の可能性に注目しており、特に天然ガスハイブリットが本命になる可能性があること、石炭のガス化技術が発達していること、世界第6位の石油消費国であるサウジアラビアの国内石油消費量の急増で輸出にブレーキがかかり始めており、同国が近いうちに財政赤字国になる可能性があること、などが印象に残っている。日本のエネルギー政策にとって有効なことは、北米産LNGの購入、ロシアからのガスパイプラインの敷設、コンバインドサ

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    2013年01月20日
  • シェールガス革命とは何か―エネルギー救世主が未来を変える

    Posted by ブクログ

    ・シェールガスはTPPに加盟しないと恩恵を受けない。
    ・アメリカは脱中東、中東と中国の関係が強くなる。
    ・再生可能エネルギー→自然にはよくない。
     風力:音波、太陽光:パネルの下は土壌破壊

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    2012年12月22日
  • シェールガス革命とは何か―エネルギー救世主が未来を変える

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シェールガスについて初心者にも分かりやすく解説。ガスコンバインド発電の高効率性など原子力代替の候補としての魅力を教えてくれる。ただ、再生可能エネルギーが様々な理由でエネルギー源として主力になり得ないとしているが、最新の技術に触れていない点があったことや地熱発電のどこに問題があるのかよく分からなかった点、経済に与える影響度合いも良くわからなかった点などが少し不満だった。

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    2012年10月13日

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