神谷一心の作品一覧
「神谷一心」の「たとえ、世界に背いても」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「神谷一心」の「たとえ、世界に背いても」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
浅井由紀子博士は紫斑性筋硬化症候群という難病の治療用ワクチンを開発したことにより、ノーベル医学・生理学を受賞した。物語は、その授賞式の晩餐会での彼女の長く恐ろしいスピーチから始まる。
彼女のひとり息子は、生まれてから約1年後にこの病気にかかった。紫斑性という名前から分かる通り、発病すると体に紫色の斑点が出る。それは10年から15年かけて全身に広がるとともに、やがて筋力が硬化し死に至る。
研究者である彼女は、息子のために母親として研究に研究を重ね、その治療方法について必死になって調べた。しかしその努力も意味のないものになってしまう。高校一年生になった彼女の息子は自殺してしまったからだ。彼女はその
Posted by ブクログ
斬新な設定と見事な伏線の回収。
しっかりと一気読み。
語る視点が変わりながら、一連の事件の顛末をしっかりと回収できるのがすごい。かなり緻密に計算して書かれたんだなというのが、素人目にもよくわかります。微妙に語り手ごとに時間軸が前後していくので、行ったり来たりするのが理解しずらいところもあったけど、そこまで気になることもなく、しっかりと一気読みできました。
あまりにも天才すぎますが、森博嗣の四季のように、世の中にはこんな人もいるんだろうなと。その天才的な頭脳をどのように使うかは、じつはかなり紙一重で、その人間性が問われる、のかもしれません。
その頭脳を別の形で生かすことはできなかったのか、彼