作品一覧

  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    誰もが知っている「モナリザ」。しかし、よくよく見てみればさまざまな謎に満ちている。モデルはだれか、なぜ微笑を湛えているのか。左右の背景はなぜつながっていないのか、そもそもなぜこんなに荒涼とした風景なのか……。鏡文字で書かれたダ・ヴィンチの手稿を研究し、彼の抱く世界観を知悉する著者が、「モナリザ」や「受胎告知」等、現存する主要な絵に秘められた謎について、ダヴィンチ自身のものの見方考え方に立って、俗説を退け、解読を試みる。
  • レオナルド・ダ・ヴィンチ ミラノ宮廷のエンターテイナー
    3.0
    ルネサンス期の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。芸術家、科学者として有名な彼だが、その素顔は人嫌いで、生涯、鏡文字を使い、若いころは未完作品ばかりで、実力はあるけれども「画家失格」の烙印を押されるほどであった。そのレオナルドが、軍事技術者として自らを売り込み、君主の権謀術数の手先として壮大な宮廷イベントの総合演出を取り仕切り、さらに『白貂を抱く貴婦人』『美しき姫君』『最後の晩餐』などの名画を作った約20年間のミラノ時代の活躍を検証する。同時に彼の残した手稿から、天才の秘めた闇の部分も描き出す。(本書より抜粋)「彼は多くの点で異常な人間であると思う。天才的な直観力、豊かな想像力、卓越したアイデア、頭脳の明敏さ、驚くべき集中力など、褒め言葉はいくらでも思い浮かぶ。だが、それと同時に暗い面での彼の異常さも目につく。社会との奇妙な隔離意識と、善悪の彼岸に立ってこの世を眺めているような態度、密かな孤独癖と、愛想のよさに隠された厭人癖などである。本書の狙いは、ある意味でレオナルドという偉大な偶像を破壊することであり、彼を「万能人」とか「時代を超越した天才」としてではなく、われわれと同じ弱点、いや、われわれよりはるかに大きな人間的弱点を持つ人間として捉え直すことであった。
  • 誰も知らないレオナルド・ダ・ヴィンチ
    -
    1巻1,155円 (税込)
    芸術家であり、軍事技師であり、幾何学者であり、解剖学者であり、天文学者であった「世紀の偉人」が、本当になりたかったもの─それは「水」の研究者であり、アルキメデスだった! レオナルドの「手稿」(自筆ノート)研究の第一人者が、図像と鏡文字(左右反転させた文字)の読み解きから、天才画家の知られざる素顔を描き出す!

ユーザーレビュー

  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎

    Posted by ブクログ

    ダヴィンチの手稿研究者が彼の考えをベースに絵画を読み解く。科学者の先駆者として特に地質学に傾倒し世界の終末を探求したダヴィンチだが、海洋生物の化石を山中の様々な地層で発見することで過去陸が隆起した事を認識、終末は水没するとした。
    モナリザの背景の向かって右側は橋もかかり現在を示すが、左側は陸は水に削られ荒涼とした終末観を示している。モナリザそのものはザッペリの説に則り、ジュリアーノメディチの愛人で子供イッポーリトの母親とする説を支持している(が、これをサポートする実証はまだ限定されている)。

    0
    2017年07月07日
  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃいいわ。
    自分は美術に関心があるわけではないけれども、天才には興味がある。
    ダビンチとミケランジェロの違いについては特に興味深いが、それも最終章に書いてあった。ほかの本にも書いてある範疇のことではあるかもしれないけど、しかし、自分に知識がついてきたので、膨らませて読めた。
    釈迦と絡ませて、読むと、死を前にしたとき、人間がどうするべきか?
    その問題に、ダビンチがどう到達したか、書いてあった。
    答えは、立派に費やされた一生は快い死をもたらすであった。人類社会のために自分の一生を費やすということであった。

    0
    2017年04月21日
  • レオナルド・ダ・ヴィンチ ミラノ宮廷のエンターテイナー

    Posted by ブクログ

    レオナルド・ダ・ヴィンチのミラノ時代をまとめている。
    フィレンツェ時代は途中で絵画を放り出してしまうことの多いレオナルドだが、ミラノでは「白豹を抱く貴婦人」「美しき姫君」「音楽家の肖像」「最後の晩餐」等の名画を完成させているの。またミラノ公国お抱えの軍事技師・宮廷芸術家として多くのイベント・エンタメをプロデュースしていたらしい。
    描く技術は誰にも負けないのに未完に終わることの多かった絵画も(フィレンツェ時代)、斬新なアイディアながら現実的では使えない兵器もファンタスティックな祝祭の舞台や娯楽の考案のためのネタ集も、天才レオナルドらしいエピソード。
    著者はレオナルド・ダ・ヴィンチも手稿研究の第一

    0
    2025年06月29日
  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あまり意識していなかったけど、レオナルドが少しリアルに感じられるようになった。実在の人だったんだというリアリティを持てたというか。
    初めから超人だったということでもなくて、でも俯瞰の視点を持って、今も人を魅了する絵を描ける人。
    しかし、絵描きというより研究者?という側面もあったんだろう。

    この本の内容は半分も理解できなかった...(論文叢書のつもりで書いたって言うから仕方ないよね!)が、ダヴィンチ研究者は彼以上の知識を持たないといけないから大変だね笑
    結局、モナリザ=ジョコンダ夫人の正体は、理想のお母さんだって。全ての母性を象徴する肖像〈空想の肖像画〉マニフィコ(ジュリアーノ・デ・メディチ)

    0
    2021年04月21日
  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    モナリザのモデルの謎は解けたかどうか疑問が残るが、ダヴィンチの人となり、思いはは今までになく生き生きと伝わってくる。

    0
    2017年05月29日

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