ツチヤタカユキの作品一覧
「ツチヤタカユキ」の「オカンといっしょ」「笑いのカイブツ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ツチヤタカユキ」の「オカンといっしょ」「笑いのカイブツ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
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Posted by ブクログ
きっと好き嫌い分かれると思うけれど、この全ての文章が刺々しい感じが好きだ。
自伝なのでどの程度脚色が入っているかは分かりかねるが、私はこの本に強烈に惹き込まれたのだから事実のほどはどうでもいい。
こういう一つのことしか出来ない人物に惹かれるのはきっとその人が、自分なら簡単に出来ることが出来ないという「付け入る隙」と自分では到底不可能なことをやってのける「畏れ」を持ち合わせているからだと思う。
笑いに命をかけるというのは自分には縁の無かった世界で、だからこそ手に取ったのだが、脚光と名声に支えられてるだけのチャランポランの張りぼて野郎が書いたものだったらどうしようという不安は読むまで少々あった。しかし蓋を開ければ筆者ほど愚直にそういった張りぼてを無視して笑いだけを見る者は居なかった。
こういう熱を持った作品が自分は大好き。
Posted by ブクログ
映画がすごかったので、原作も読んだらこっちもすごい。エグさがすごいのだけど、逆に映画には映画なりのエグさがあってどっちもエグい。とことん本人なりのお笑いを追求する姿勢がすごい。しかし、あくまで裏方である芸人の作家を目指していてプレイヤーは目指さない。適正があるので、芸人そのものを目指すべきだとは言えないが、選ばれないと成立しない立場はつらい。
それに厳しいことを言えば、なにがなんでも作家になりたいという気持ちがない。ジャニーズのタレントがジャニーさんに性加害をされても耐えて栄光をつかんだように、ディレクターのケツを舐めてでも作家になるという気合がない。ボケを作る、ネタを作ると言う得意なことだけで一点突破しようとしている。
それは僕自身の身の上を棚にあげての指摘だ。もっと何が何でも連載作家の立場をつかみ取ろうと言う気合がなかった。そうしておくべきだった。また、僕自身両親にかわいがられて4年生大学を卒業している恵まれた立場で、ツチヤさんが敵視する側だ。
思いはぎゅうぎゅうに詰まっているのだけど、彼女の人物像はふわっとした存在で、特に負の側面が描かれておらず立体感に掛ける。実話のような小説なので変なことを書けないのは理解できる。しかし、ツチヤさんご自身、めちゃくちゃ美意識が高くて了見が狭いので彼女に対しても多くの不満があってぶつかることもあったであろう。
オードリーのオールナイトニッポンは欠かさず聴いているのでツチヤさんのことは覚えている。「あの人」と書かれる若林さんには強い感謝が描かれる。春日さんのことはどう思っているのだろう。
ツチヤさんの自分の追い込みぶりは本当に頭が下がる。それでダメなら確かに死にたくもなりそうだ。長く続けるためには追い込まないことを信条としており、その結果続けてはいるのだけど大した結果を出せないまますっかりキャリア晩年だ。ツチヤさんには僕のぬるい漫画を絶対に読んで欲しくない。
Posted by ブクログ
一気読み。
大喜利に始まり、漫才、コント、落語と沢山のネタを創り出した著者。
笑いを生み出しているはずなのに著者自身が笑う描写がほぼ無かった。
狂気じみていて猟奇的、それでいてとても情熱的。
唯一自分の正義を信じて生きていけると思ったお笑いの世界でも現実を突きつけられ、社会や人生に対して嫌悪感を抱き続ける日々。
自分の正義を貫いて一つのことにここまで狂うなんてまず普通じゃない。
それでもネタを量産する手は止めずにずっと動かし続ける姿は恐ろしくもあるけど、周りの景色が見えない程に熱中するパワフルさ、生命力みたいなのを感じた。
ピンクも元カノさんも本当に素敵な人。
二人もきっと刑務所や学歴で色々苦労をしてきたんだろうけど、普通に生きてそういったものを手に入れられる人には無い優しさや物事の見方があるんだろうな。
この本は文字通り命を懸けて笑いに向き合い青春を駆け抜けた著者の叫びでもあり文中にあったように遺書でもある。
著者の想いの強さとは裏腹に報われない辛さとか読んでいて苦しくなる場面も多いけど後半部は本当に泣いた。
誰よりも笑いに狂ったからこそ誰よりも想像の世界に生きたんだと思う。
ツチヤタカユキさん、貴方が過ごした苦しい日々で生み出したネタがなかったら、メールが送られていなかったら、きっと今のお笑いの形は違ったし、私みたいに沢山の人が深夜ラジオで笑って、泣きたいような夜を乗り越えることも無かったんだろうと思います。
そう伝える術が無いけれど沢山の感謝を伝えたい。
著者は「あの人」が来年立つ東京ドームライブ、見に行くのかな。