ケイト・ラワースの作品一覧

「ケイト・ラワース」の「ドーナツ経済」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

ユーザーレビュー

  • ドーナツ経済

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これまでの経済学は、成長し続けるというのが大前提にあったが、実際は現実に即して脱成長という前提のなかで新たな経済学を考えて行く必要があるとし、新たな考え方を提案している
    ドーナツの図は、世界の誰もが健康で文化的な生活を営むことができ、かつ、環境を破壊せずサステイナブルなものという、コンセプトをうまく図示したものと感じた
    人新生の資本論を読んだ際にも感じたが、ではこれを世界で実装するにはどうすれば良いかという点はいずれとしてクリアにならず、考え方としては賛同できるが実現性という観点で難易度は高いと感じる

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    2025年10月06日
  • ドーナツ経済

    Posted by ブクログ

    p280でオフグリッドの話題が取り上げられていた。オフグリッドについて、気になるのは、バックアップ電源。電力会社は、それを再エネで賄えないからこそ、安定供給のために原発やガス火力から手を引けないのだろうし。仮にオフグリッド住宅やオフグリッド農場、工場が多数できたとして、発電できないときはどうするのか。蓄電でどの程度賄えて、蓄電のための環境負荷や国を越えての人的負荷はどの程度なのか。電気が無いなら無い状態で過ごすのがオフグリッドの行きつく先なのだとしたら、よく話に出るが医療では、人工呼吸器が必要な人はそのときどうなる?透析が必要な人はどうなる?農業工業では、不安定な電源でも大丈夫な仕組みをどう作

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    2024年06月20日
  • ドーナツ経済

    Posted by ブクログ

    河出文庫 ケイトラワース 「 ドーナツ経済 」

    経済学の役割を 経済成長でなく、貧困根絶と環境保全に求めた本。

    経済成長に 全人類の幸せはなく、貧困根絶と環境保全がなされた「人類にとって安全で公正な範囲」を バランスのとれた繁栄の道であるとしている

    経済学者に求められる思考
    *目標を変える〜成長をめざすのでなく、バランスのとれた繁栄の道を探る
    *全体を見る〜市場の効率性でなく、家計、市場、国家、コモンズ(共の役割を考える
    *人間性を育む〜合理的経済人でなく、社会的適応人へ人間像を変える
    *システムに精通する〜ストック、フロー、フィードバックグループ
    *分配を設計する〜所得と富を再分配する

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    2023年02月11日
  • ドーナツ経済

    Posted by ブクログ

     これはすごい本だ!経済学の本は古臭くて小難しい算式が載っていて、どうも読めない。何か誤魔化されていると思っていました。この本はそんな経済学を、当たり前の、普通の人が考えることのできる角度で取り上げています。
     算式は一つも出てきません。トマ・ピケティの21世紀の資本でも、算式は一つしか出てきませんでしたが、この本には一つも出てきません。その代わりドーナツ状の図が出ているのですが、これはSDGsそのものの図であり、この著者がSDGsに大きな影響を与えたことがわかります。
     現代の経済人の必読の書です。

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    2021年10月06日

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