秦由美子の作品一覧
「秦由美子」の「映画で読み解く イギリスの名門校(パブリック・スクール)~エリートを育てる思想・教育・マナー~」「パブリック・スクールと日本の名門校」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「秦由美子」の「映画で読み解く イギリスの名門校(パブリック・スクール)~エリートを育てる思想・教育・マナー~」「パブリック・スクールと日本の名門校」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
イギリスのパブリック・スクールとは、独立学校(インデペンデント・スクール)と呼ばれる私立学校です。独自の経営と教育を行っている寄附基金立学校で寄宿制であることもあり、学費は高く、1年間の学費は1千万円以上(イートン校)です。卒業まではこの額の5倍が必要とのことです。
この本は、パブリック・スクールの特徴がよく表されている7作の映画を取り上げ、寄宿学校の暮らしやカリキュラム、公立学校との比較など、更にはイギリス社会の特徴が説明されています。おなじみの「ハリーポッター」のホグワーツも取り上げられています。
パブリック・スクール(例えば世界的に有名なザ・ナインと呼ばれる学校群)は、イギリス社会に長きにわたってエリートを輩出してきました。ハウスと呼ばれる寄宿寮は、それぞれに顕著な特徴があり、言葉遣いなども異なります。イギリスにおいて、言葉の発音やアクセントは、上流階級と庶民を分ける指標であり、映画「マーガレット・サッチャー」でサッチャー元首相が徹底的に上流階級の発音を訓練していたシーンや、映画「マイフェア・レディ」で花売り娘のイライザが、言語学者のヒギンズ教授の特訓を受けて、上流階級の社交界デビューを果たす例を思い出す方も多いでしょう。
オックスフォード大学で修士号、東京大学で博士号を取得した、イギリスの高等教育を研究する秦由美子(はだ ゆみこ)さんが、パブリック・スクールの光の部分と影の部分を説明してくれます。
イギリスの社会・政治・経済の動きを理解する参考になるかもしれませんし、日本の教育を考える方にも、あと映画好きの方にもオススメします。
目次
第1章 パブリック・スクールと学校生活 「ハリー・ポッター」シリーズに学ぶ寄宿学校の暮らし
第2章 パブリック・スクールと古典 『いまを生きる』に学ぶ生徒の育て方
第3章 パブリック・スクールとマスター 『チップス先生さようなら』に学ぶ理想の教師像
第4章 パブリック・スクールとジェントルマン 『キングスマン』に学ぶノブリス・オブリージュの精神
第5章 パブリック・スクールと公立学校 『ヒストリーボーイズ』に学ぶイギリスの教育制度
第6章 パブリック・スクールとプリーフェクト制度 『if もしも…』に学ぶ歪んだ子弟関係の歴史
第7章 パブリック・スクールとパストラル・ケア 『アナザー・カントリー』に学ぶ負の歴史
Posted by ブクログ
1.この本を一言で表すと?
英国のパブリック・スクールと日本の中高一貫校との共通点、相違点をまとめ、日本の教育に取り入れるべき点を抽出した本。
2.よかった点を3~5つ
・寮のなかで「年長者から年少者への指導が行われている」点に強く魅かれた。言ってみれば縦割りの教育制度で、それがリーダー育成にもつながっているように思えるのだ。 (P212)
→寮生活はリーダーシップによいと思う。学年を跨いだグループ活動が必要。
・彼らはリーダーを生み出すための教育をイギリスに求めているのである。そのための教育システムがパブリック・スクールで確立されているのは、すでに見てきたとおりだ。 (P234)
→日本人に足りないのはリーダーシップだと思う。日本の教育に積極的に取り入れるべきだと思う。
・リベラルアーツ教育(P156)
→人間力を養う、人格形成に役立つと思う。
・中学・高校の進学先選定の基準は、教育内容よりもむしろ、大学進学率(P230)
→教育理念を見極める必要がある
・第一の提言はハウスシステムの導入である。(中略)たとえば、中学一年から高校三年まですべての学年のA組でひとつの寮を構成。大事なのは、学年横断型にすることだ。(中略)
第二の提言は大学入試制度の改革だ。(中略)本当は、大学入試にこそ教養の要素を取り入れるべきではないだろうか。 (P247)
→即物的な判断を是正するためにも入試に教養の要素を取り入れるべきだと思う。
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・ノブレスオブリュージュはどのよう教えているのかよく分からなかった。
・私立だけでなく公立も調べて欲しかった。
3.実践してみようとおもうこと
・子供の進路選択に役立てる。
5.全体の感想・その他
・取り上げられた各校に自由という共通項があるのは面白かった。
・教育とは何かを考え直す必要があるという著者の意見は全く同意する。
・p250 優れた人格の形成 をすべきだと思う。