この分かりにくいスタイルに慣れるまでは、薄い本であるのに全然読み進められませんでしたね。
9(Q)が養子になる辺りからようやく物語が馴染んで読み進められるように。この物語は寓話として読むのがいいように自分は感じました。
殺人事件の現場から始まるのでミステリーを読むつもりで読み始めてしまいましたが、
...続きを読むそのスタンスで読み進めるとおそらく堪らなく窮屈になって嫌気が差してしまうかと。
本作は佳い悪いなどの単純な評価だけでなく様々な評価がされ、人によって全く感想も異なるでしょうね。
書かれていることの髄は純文学だと思います。
これをドラマ化するんですか…とても難しそうです。
描き方によってはとても陳腐な仕上がりになって原作者の意図からずれたドラマになってしまいそう。
期待はずれを覚悟で観てみたいですね。
そして本作でデビューした著者は今後どんなスタイルの物語を繰り出すのか気になります。
…中々手が延びなそうな予感がしますが。