作品一覧

  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争
    4.0
    1巻1,629円 (税込)
    過激化する中国の海洋進出にどう立ち向かえばいいのか? 現在、西太平洋で米中は戦争状態にある。東シナ海と南シナ海の覇権を米国から奪うため、中国が武力を盾に「挑戦」を始めたのだ。現場では何万という米軍兵士が命をかけて戦っている。本書では彼らの肉声から、その衝撃的な実態を描いていく。 ・公海上空を飛行中の米軍機が中国機に体当たりされた ・海南島に不時着した同機の乗組員は中国軍により全員拘束 ・南シナ海で米軍艦と中国空母が一触即発の睨み合い ・米国主催の合同海軍演習に中国軍はスパイ船を連れて登場 ・中国は軍事力を背景に南シナ海の岩礁を次々と略奪 ・その周囲を埋め立て、滑走路付きの軍事施設を建設している etc 解説 徳地秀士(政策研究大学院大学シニア・フェロー、元防衛審議官)

ユーザーレビュー

  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

    Posted by ブクログ

    自分自身はパンダハガーでは全くないが、オバマ的な対中協調を重視する考えがあったのは事実。本書を読むとそれがいかに甘いかを実感させられるような事実が示されている。
    米海軍の太平洋部隊の歴史から始まり、1995年の台湾海峡危機と中国海軍の発展、2001年に起きた海南島事件、2013年末に南シナ海で遼寧とその周囲の揚陸艦との間に起きたカウペンス事件、2014年のリムパックに情報収集船が現れた事件、同年8月のポセイドン事件など。
    それに対して力をつける米海軍の話も出ていて、ズムウォルト級、レールガン、無人艦上戦闘機、海軍の増強に乗り出すトランプ政権についてなど。

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    2018年08月24日
  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

    Posted by ブクログ

    米中の東シナ海、南シナ海を巡る戦争(のようなもの)について、
    いくつかの象徴的な事件を具体的に紐解いている。

    オバマ政権の対中政策がいかに愚策だったのか、
    そのもどかしさを感じずにはおれない、そんな内容となっている。

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    2018年08月26日
  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

    Posted by ブクログ

    日本海、西太平洋で以前より一層過激な行動に出ている中国軍。その最前線で対峙するアメリカ海軍がどのような状況にあるのかを、過去に発生した事件(艦艇のニアミスや、航空機の異常接近など)の詳細な内容と、軍高官へのインタビューから描く本。
    かつてソ連と対峙した時には「冷戦」と呼ばれていましたが、その当時はアメリカ、ソ連ともに最前線での小さなトラブルや事件が本格的な戦闘へ拡大しないようにお互いが守るべき暗黙のルールがありました。
    ところが昨今の中国軍の振る舞いには、そのような暗黙のルールは存在せず、アメリカ軍からみると「何をしでかすかわからない」という危機感があり、アメリカ軍がそのように考えざるを得なく

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    2018年04月18日
  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

    Posted by ブクログ

    アメリカ人軍事ジャーナリストが、主にオバマ政権下の太平洋艦隊周辺の取材を基に、太平洋を舞台に繰り広げられている、冷たい戦争でも熱い戦争でもない「暖かい戦争」を書く。
    海南島事件、カウペンス事件、インペッカブル事件など、陸から遠く離れた太平洋上で起きている米中の危険な摩擦の実態がよくわかる。
    原題"Buckrush"は、中国との衝突を避けようとするオバマ政権下で米海軍が強いられてきた「後進」のことだが、これまでみてきた中国の振る舞いから見える彼らの本質を知った以上、次に衝突しそうな事案が生起した際、後進するのは米海軍ではないだろうとする。
    海自の艦艇や空自の戦闘機も、中国軍に

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    2018年02月18日
  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【228冊目】2000年代以降での西太平洋における米中海軍の衝突を並べ、熱戦でも冷戦でもない「温かい戦争」が現在進行形で発生しているということを示唆する本。購入時の期待よりは面白かった。きっと軽く読むべき本。

     先に読んだ本「中国はなぜ軍拡を続けるのか」が、その軍拡路線にもかかわらず中国人民解放軍の装備資機材や兵士の練度を比較的小さめに認識したのとは対照的に、本書は人民解放軍海軍の振る舞いを脅威ととらえるべきというのが基本主張であるから、その対比として読んでも興味深かった。

     本書で紹介されている最低限覚えておくべき事件は、
    ・2001年「海南島事件」
    ・2013年「カウペンス号事件」

    0
    2018年04月25日

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