祖母の介護と、訪問診療という分野で日本の高齢化社会に立ち向かう企業を顧客として担当していた経験から高齢化に伴う日本の医療の2040年問題について課題認識し手に取った
著者の豊田氏の仕事の経歴とそれを経て得た知見や考え方が書かれている
エリートではあるものの、優しい目線で医療の問題に向き合おうとして
...続きを読むいると感じた
本作を以てさらに多くの人に医療リテラシーを高めるべく、非常にわかりやすい言葉で書かれている
特に医療のレベルは年々上がり、延命措置も高度化する一方、治療によって寝たきりになってしまう高齢者も多く、治療を行うという選択が患者やその家族にとって必ずしも幸せに繋がるわけではないという点については強く同感
日本の医療費の4割は国の資金で賄われているものの日本が民間コンサルに何かを委託することはない
さらに日本の病院は民間の個人経営も多く一つに方向性を合わせて向かっていくことは困難、患者である国民もすぐ近くに病院があって風邪を引いたら薬を貰う利便性は失いたくないはず
こうした現状で誰に何をどうアプローチすれば日本の医療は変わるのか?ビジネス化できるのか?すごく難しそうだけど取組意義はかなり高いと感じた