ユーザーレビュー 働く女子のキャリア格差 国保祥子 新米人事として女性活躍を推進したい立場にいるが、かなり耳(目?)が痛い内容である。 ただでさえ今でも女性蔑視の風土がなくならない私の勤めている会社(製造業)において、ミスコミュニケーションをどうしたらなくせるのか。 (私は独身女性である) 全てを離職する女性のせいにして、女性向けの研修のみをやれば...続きを読む離職率が下がると思っている人事部でどこまで通じるか分からないが、この本を参考に施策を立ててみようと思う。 全女性だけでなく、ぜひとも男性管理職に読んで欲しい本である。 また、この本は読んでそれぞれの立場で感想が大幅に変わると思う。皆さんの感想を読むのを楽しみにしている。 Posted by ブクログ 働く女子のキャリア格差 国保祥子 組織論の専門家が、女性の働き方について、考えをまとめたもの。よく調べられており、説得力がある。事例もあって理解しやすい。今後のあるべき姿が、よく理解できた。 「復職後の方が上司からの評価が高くなった、予定より早く昇進することになった、という事例もいくつかあります」p7 「(職場に男性ばかりがいた)...続きを読む組織の同質性が高かった時代は、お互いのことを細かく開示しなくてもなんとなく相手の考えていることがわかるので、ミスコミュニケーションは発生しにくかったでしょう」p58 「より多様化・高度化した業務を、より多様な人材でこなしていくことは、同質性が高い職場のマネージメントより圧倒的に難しくなります」p58 「同質性の高い組織で可能だった「阿吽の呼吸」は通じなくなります」p59 「経営学の世界では、変化する環境の中で生き残ることができるのは、「メンバーが優秀な組織」ではなく、「環境の変化に適応できる組織」であるという考え方をします」p61 「昇進ややりがいとは縁遠いキャリアコースを「マミートラック」と呼びます。これは決して嫌がらせではなく、会社側の配慮の結果である場合が少なくない」p83 「子育て中はゆるく働きたいという気持ちはわかるのですが、いったん「ゆるく」してしまうと「戻れない片道切符」の場合があることは、わかっていたほうが良いでしょう」p84 「時短トラップにはまらないためには、私は育児中でもできる限り時短制度は使わず、フルタイムで挑戦的な業務を続けていくことを提案しています」p85 「仕事は「続ける」ほうが「再就職する」よりはるかに簡単だということです」p88 「出産後の女性が育休を経て復職するものの、就労意欲が低い状態で必要最低限の業務だけこなす「ぶら下がり」化する現象が問題になっています」p104 「ぶら下がりワーキングマザーは、「ママにやさしい職場」を推進してきた企業に増えている」p105 「女性に昇進の機会を与えない職場は、権利主張型の女性を量産する職場になってしまう」p112 「男性リーダーが力強いリーダーシップのみを期待されるのに対し、女性リーダーは男性的な力強さに加えてやさしく協調的な側面も期待されます。女性リーダーになる過程で、この2つの相反する期待に応えようとして、結果的に、組織の成果と部下の高い満足度の両方を実現するリーダーとなりやすいと考えられています」p126 「Never say never(ロート製薬)」p128 「ミスをゼロにするため事前チェックの手間とコストをかけるより、それは本当に発生してはいけないミスなのか、事後にフォローすればよいのではないかをまず考える」p151 「残業廃止は昨今の大きな流れですが、多くの職場では早く帰るためのルールを設定するだけで、仕事量全体を減らす施策は打っていない」p153 Posted by ブクログ 働く女子のキャリア格差 国保祥子 働く女性を題材としたリアルなケースメソッドが豊富に掲載されており、当事者以外に状況を理解してもらうためのヒントとしても活用できそうだと感じた。「職場と本人のミスコミュニケーションで活用できる人材を逸してしまわないため、双方何ができるのか」を問う一冊。 Posted by ブクログ 働く女子のキャリア格差 国保祥子 新聞の書評を見て手にした一冊。 「働く女子」を対象としているものの、半分くらいは「働き方改革」として、おっさんにも関係する話。もちろん、女子と一緒に働く職場づくりという意味では、全部関係あるわけだけれども。 成人の能力開発の70%は、経験によってつくられる。 ケースとして紹介されているのはロートとユ...続きを読むニリーバ、クラシコム。メモっておこう。 Posted by ブクログ 働く女子のキャリア格差 国保祥子 ワークシフト研究所の所長、国母さんの著書。出版から年数は経っているものの、今でも通用する仮定と理論から、女性を取り巻く職場環境は数年程度ではなかなか改善されてないことを実感する。そこをどう変えて行くか。国を、社会を変えるためにまずは自分の周りの環境から。自分から。最後に書かれているように、私も、将来...続きを読む子供たちが「女性活躍」なんて言葉を知らない世の中になることが目標だなと思った。 Posted by ブクログ 国保祥子のレビューをもっと見る