国を治める統治者として必要なことを書き示したマキャヴェッリによる『君主論』
岩波文庫の『君主論』を読んでから、光文社古典新訳文庫の『君主論』を読んだが、表現が平易でよりわかりやすいという所感。
やはり、
リアリストなマキャヴェッリで、
塩野七生氏がマキャヴェッリを友とするのもわかるような気がする
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マキャヴェッリが言う君主としての在り方は、個人にも通ずる。
身体を鍛えることと、頭を鍛えること。
ここでいう頭を鍛えることというのは、
歴史書を読み優れた人物達を模倣すること。
「優れた人物は、自分より以前に称えられ栄光を授けられた者がいれば、その人物の立派な行為や行動をつねに心にとどめ模倣しようとしたのだから、それと同じようにしなければならない」
まさに、
偉人・賢人・哲人の生き方の模倣。
古典から学ぶ価値もここにある。
なぜなら、その時代を代表する世界最高の頭脳が書いた本であり、人物達なのだから。