ある意味でこんな強烈な実話を読んだのは初めてだった。読むからに著者は疑うことを知らない人で常識人とは異なる行動をとる人。幼少期に脳の病気にもなっており小学校から高校までテストは白紙で提出していたことからも、なんらかの障害を抱えた人なんだとは思う。ネットで会社のブラックぶりが話題を呼んでいたことからこ
...続きを読むの本を手にとった。
個人的には会社のブラックぶりよりも、著者がこの本を書くことによって自殺をやめようと心境の変化があったこと、また、著者のこだわりはブラック会社への恨みでもなく、ブログが有名になって稼げるようになったことでもなく、警察官を辞めてしまったことへのコンプレックスと戦ってきたという点にその人らしい納得する人生とは何かとか人を突き動かす原動力は何かという人間内面の心理を深く考えさせられた。
ある意味で、この本はネットになったからこそでてきた現代社会の寵児でもあるが、ネットから書籍になったものは正直なところクオリティーが低くてブログの内容をそのまま紙に印刷をしたような書籍の体をしていないものが多い中、この本は本としてきちんと体裁が完結しており、ネットから書籍化された本のなかでは今までで一番面白くて一番惹きつけられた。