作品一覧

  • あいあい傘
    5.0
    1巻1,222円 (税込)
    もう二度とお父ちゃんに会えなくてもいい ただ、元気で生きていてくれたら 恋園神社に祭りの季節が訪れる。 町内外から多くの人が来訪し、この町は年に一度の賑わいをみせる。 そこに一人の女性が…。彼女の名前は高島さつき。さつきには秘密があった。 それは生き別れた父・六郎を探し出して連れて帰ること。 しかし、六郎は苗字を変え妻の玉枝、娘の麻衣子と、新しい生活を営んでいた。 過去を捨て、別の人生を歩んでいる六郎を受け入れられないさつき。 それでも、六郎を取り巻く人々と出会い、次第に忘れていた感情が甦る。 そして、夢にまで見た父との再会。そこでさつきが六郎に伝える想いとは…
  • くちづけ
    4.4
    1巻1,320円 (税込)
    身体は大人、精神は子供のままの人たちが生活するグループホーム“ひまわり荘”。そこに、知的障がいの娘・マコを連れた元人気漫画家の愛情いっぽんが、住み込みのスタッフとしてやってきた。30歳になっても天使のように愛らしいマコ。マコを産んですぐに亡くなった最愛の妻の分まで男手ひとつで育ててきたいっぽんは、ひまわり荘の仲間と触れ合い、かつてなかった心休まる暮らしを得た。だがそんな時、いっぽんの身体に見つかった病気。マコを遺して逝くわけにはいかない。マコの将来を案じるいっぽんの、誰にも言えない苦悩の日々が始まった…。
  • 純愛戯曲集
    -
    うーやんをはじめ、心は優しいが知的障害を持つ大人たちが住むグループホーム「ひまわり荘」に、かつて一度だけ大ヒット作品を世に送り出した漫画家の愛情いっぽん先生と、娘のマコがやってきた。30歳になるマコの知能も幼稚園児レベル。彼らの純真で、わがまま放題の行動が笑いを巻き起こす。そんな中、うーやんとマコはお互いを恋の相手として意識し始め、父親のいっぽん先生は、ハラハラしながらも彼らを温かい目で見守ろうとする。だが、病に冒され、余命幾ばくもないことを知ってしまったいっぽん先生。知的障害者の犯罪やホームレス化に心を痛めていたいっぽん先生は、マコを置いてこの世を去ることができず、あまりに哀しい選択をしようとする……(「くちづけ」)。2012年に惜しまれつつ解散した超人気劇団「東京セレソンデラックス」。その代表作とも言える「歌姫」「夕―ゆう―」「流れ星」「くちづけ」の4つの戯曲が収録された純愛戯曲集!

ユーザーレビュー

  • くちづけ

    Posted by ブクログ

    知的障害者の方について考えさせられる本で考え方、見方が変わって良かった。みんな1人の人間なんだと改めて思った。面白くて切ない感動する話だった。

    0
    2013年12月19日
  • くちづけ

    購入済み

    笑えるけど泣ける

    映画を見て号泣。
    小説版は映画では語られていない部分まで書かれていると聞き、購入しました。
    障がい者の家族が抱える悩みについても、けっこう赤裸々に書かれているかと思います。もちろん、現実にはもっと厳しいものがあるんだけど…

    登場人物は前向きな人が多くて好感が持てます。
    うーやんの会話が軽妙で楽しいです。

    ただ、最後にいっぽんが選んだ選択肢は、仕方がないのか間違っているのか、意見が分かれると思います。


    最後にいっぽんが選んだ選択肢は、間違っていたのか仕方がないのか、意見が分かれるかもしれません。

    0
    2013年09月05日
  • くちづけ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    知的障がいを持つまこ。まこは、性暴力をきっかけに、父親のいっぽん以外の男性とは、2人きりになることができませんでした。ところが、2人が住むことになったグループホームのうーやんとは、2人でも怖くないのです。
    障がい者が性暴力に遭いやすいリスク、そして加害者にされやすいリスク。障がい者と非障がい者(健常者)がこの社会をともに生きていくために必要なことを、考えさせられます。
    2013年に、貫地谷しほりと竹中直人の主演で、映画化されました。

    0
    2013年08月24日
  • くちづけ

    Posted by ブクログ

    畑仕事の合い間に読み始めたら止まらなくなってしまった。結局、水遣りしながらずっと読んでて、気付いたら雨が降ってきていて、軽トラの中でそれでも読んで、笑って笑って、鼻水がとまらなくて苦しかった。ここ数年で最も心が熱くなった本。ひさしぶりに嫁さんに読んでみたらと薦めてみる。

    0
    2013年06月01日
  • くちづけ

    Posted by ブクログ

    悲しいことが起こると分かっているのに読むのが辛かった。
    知的障害。
    社会生活を送る困難さ、それは本人だけでなく家族も…。
    知的障害施設の入所者を殺害する事件もあったけど、本当に現実は大変なのだろうと思う。
    そして子より親が先に亡くなった後のこと。

    できるだけたくさんの場所で、たくさんの知的障害の人が幸せに暮らせる世の中を願わずにいられない。

    何もできないけどせめて理解と寛容な心でいたい。

    0
    2017年04月25日

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