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  • ケルト 再生の思想 ──ハロウィンからの生命循環
    4.0
    近年、急速に広まったイヴェント「ハロウィン」。その起源は、ヨーロッパの古層、ケルト文明の祭「サウィン(万霊節)」にたどりつく。ケルト暦では、10月31日が一年の終わりで始まり。厳しい冬の訪れとともに、世界は闇に閉ざされ、死者がよみがえると信じられてきた……。四つの季節祭と神話伝説を手がかりに、ケルト文明の循環的な生命思想を解きあかす。古代・中世ヨーロッパの精霊を現代へよみがえらせる芸術人類学的な試み。

ユーザーレビュー

  • ケルト 再生の思想 ──ハロウィンからの生命循環

    Posted by ブクログ

    ハロウィンってなんでカボチャなんだろう。メキシコの死者の日とも似てるよね、と思っていたところ、@ westmountainbooksさんがこちらを紹介していたので読んでみました。

    ハロウィンはもともとケルトの祭サウィンが起源で、11月1日を境に「光の半年」から「闇の半年」へと移行し、前夜である10月31日には光と闇、あの世とこの世、生と死が混ざり合う、という冒頭からもうワクワク。

    冬の祭サウィン(11月1日)から始まり、春の祭インボルク(2月1日)、夏の祭ベルティネ(5月1日)、秋の祭ルーナサ(8月1日)とケルトの4つの季節祭をとおして、一年のサイクルと循環する生命の思想が解説されてい

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    2021年10月27日
  • ケルト 再生の思想 ──ハロウィンからの生命循環

    Posted by ブクログ

     ハロウィンの本当の意味を通してケルトの人びとと四季の関わり、循環の思想の源泉を神話的な意味から人びとの生活、そして人間の一生の暗示を絡めて探っている。ケルトの文化に親近感を覚える日本人は少なくない。ハレとケの考え方、四季の変化を克服するのではなく受け入れるというところ、輪廻の思想などが日本のそれと似ており、そういったところが親近感につながっているように感じた。

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    2018年02月17日
  • ケルト 再生の思想 ──ハロウィンからの生命循環

    Posted by ブクログ

    バレンタインの狂騒にも増して
    もっと苦々しく思っていることの一つが
    ハロウィンの馬鹿騒ぎ
    ほんとうに、げんなりしている

    そんな時にこそ
    その「起源」を辿りたい
    と思って
    手にした一冊である

    人間にとって
    逃れられない「死」を
    どうとらえて
    どう考えて
    どう付き合っていくのか

    とても興味深い
    ケルトの慣習、風習、暦が
    綴られていく

    読み込むほどに
    ますます
    イベント「ハロウィン」の
    げんなりさが増していく

    0
    2017年11月22日

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