戸田直樹の作品一覧
「戸田直樹」の「エネルギー産業2030への戦略 Utility3.0を実装する」「エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
仕事用に読んだ本。数年前の本だから今と状況は変わっているが、電力の複雑性やバランスの難しさの部分は概ね変わっておらず、改めて頭の整理ができた。
モノ売りからコト売りへ、と言われて久しいが、こと電力業界にこの言葉を当てはめるのは難しい。どのような形式でできた電力であれ、需要家の手に届くころには同じ電気なのだから。電気の出自を気にして電気を選べる人はどのくらいいるのだろうか。もし選んだところで、それがどれだけの価値をうめるのだろうか。
再エネ利用の推進はしていく必要があるものの、バランスの観点を考えると、再エネばかりに投資するわけにはいかない。再エネで全てが賄えればもちろんいいけれど、例えば太陽の出ていない時間帯の電気を賄うためには、他の電力源が必要なのが実情である。一方で、需要が相対的に減るからこそバランスをとってくれる側の電力減は投資対効果が取れなくなる。バランスが徐々に崩れていく。だからこそバランスを取るための投資やお金が回る仕組みをみんなが必死に考えている状況なんだ。
電力源として何がいいかは、別の論として、安定した電力供給がいかに難しいかを整理して学べる本だった。
ここからは、全く関係のない、最近考えたことについて。
昨今電力需要が増えているのは生成AIに起因するデータセンター需要とも言われる。電力需要を落とせば、これ以上エネルギー消費を増やす必要はない。けれど、データセンターのような事業への投資を止めることは、資本主義社会の中で成長の遅れをとることになる。
なんか、お受験論争みたいだ。子どもの教育、お受験が必要なのか無駄なのかについての議論とちょっと似てる。これ以上エネルギーを利用することが本当に幸せなのかはもはやわからない。でも周りがやっているから、自分もやらないと置いていかれる。なんか、似てるな。
いい大学に入ることが幸せだなんて全く思わないけれど、今の世界では、いい大学に入ることが、一番確率が高い気もする。
いい悪いはわからないけど、同じ形をしている気がした。
Posted by ブクログ
内容としては少々物足りないものの、エネルギーにまつわる産業の現状及び将来図を描いた良書である。特に、kWh・kW・ΔkW価値(DER化に伴い、kWとΔkWh価値向上)や託送料金に関するデススパイラル問題、電気自動車の市場参入等は分かりやすくまとめられており、なるほどと感じた。需要家目線では普段気にすることはほとんどないが、日本における電力制度設計は複雑であり、これらの課題に対応すべく柔軟に変更していく必要があるのだろう。
ただし、太陽光や風力発電等の再生可能エネルギーや蓄電池の指数関数的価格破壊が起こりうる、そうなった場合には冒頭のストーリーのように電気代という概念がなくなる、といった記載があったが、現状からは到底想像もつかないため夢物語であると感じてしまった。そのような未来が到来する日がくるとよいが、、、