作品一覧

  • ヴァイオリニストの第五楽章
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    デビューから半世紀以上、日本を代表する国際的バイオリニストとして今も演奏活動を続ける前橋汀子さんが数奇な運命を経た自身の音楽家人生を回顧し、現在地を見つめる。 その半生は戦後日本に欧米と遜色のないクラシック音楽が定着していった時代の記録として貴重だ。ロシア革命の混乱期に来日した帝政ロシア貴族出身の小野アンナに5歳で師事し、斎藤秀雄から直接手ほどきを受けた最後の世代。冷戦下にロシア語を学び、レニングラード音楽院が共産圏以外から初めて留学生を招くことになった第一号となり、「ロシアの魂」を肌で感じる体験をその後の自身の音楽の根本に据える。 その後は、戦後のクラシック音楽をリードしたNYのジュリア-ド音楽院に学び、スイスのヨーゼフ・シゲティのもとで研鑽をつんで国際的に活躍。ニューヨークのカーネギーホールデビューはストコフスキー指揮のアメリカ交響楽団で1970年。ケンペ指揮のロイヤル・フィル管弦楽団の米国ツアーに同行、メータ指揮のイスラエルフィルでミルシテインの代役を務め、その後もベルリン・フィル、ハンブルク交響楽団、フランクフルト放送管弦楽団、バイエルン交響楽団、ロンドン・フィル、フランス国立管弦楽団、クリーブランド管弦楽団、レニングラード・フィルなどにソリストとして参加。共演者はサバリシュ、エシェンバッハ、マゼール、小澤征爾と錚々たる顔ぶれだ……コロナ禍で一時中断していたコンサートを秋から再開させる。 第二部では、演奏家としての楽曲の思い出を綴り、第三部で人生最大のミステリーと語るロシア留学について、その時代背景と意味をロシア文学者の亀山郁夫さんと語り合う。クラシック音楽ファン必読の内容です
  • 私のヴァイオリン 前橋汀子回想録
    3.3
    1巻1,650円 (税込)
    世界的ヴァイオリニスト前橋汀子が、いままで語られなかったその人生の歩みを振り返る。冷戦下のソ連への留学、ニューヨークでの修行時代、スイスで師シゲティと過ごした日々……。9月のサントリーホールを皮切りに55周年記念の全国ツアーが、この秋から開催!

ユーザーレビュー

  • 私のヴァイオリン 前橋汀子回想録

    Posted by ブクログ

    還暦後「昨日と同じ生活ができること」が当たり前とは思えない。同じであることさえ有難い上、まだまだ気づかなかった、知らなかったことに日々出会えるのだが、
    ここから更に20年、まだ山を上り続けることもできる!その理由が、最後に明かされているように感じた。

    思わず、録画を残しておいた2021年の「徹子の部屋」を改めて再生したみたところ、留学続きでまだ卒業できていなかったため、60才を過ぎてから定時制高校に自転車で通って卒業された、と。
    ただ、美しく、恵まれた方なのね、ではないのです。

    0
    2025年03月26日
  • ヴァイオリニストの第五楽章

    Posted by ブクログ

    前半は『私のバイオリン』と重なる部分が多くはあるが、個人的にはやはり第5楽章ということで必要だったんだと思う。『私のヴァイオリン』を読んでいていて良かったと思う。後半は著者の愛すべき楽曲とある。載せられているcdを聞いて見たいと思う。最後はロシア文学者の亀山郁夫氏との対談になっているのだけれど、改めて前橋汀子という人の深さ??みたいなものを対談の端々、そして著書にも書いてあったけどソ連時代の留学経験...etc...
    一つのしかもヴァイオリンという楽器...出会い...
    何だろう//奇跡のような人なのかなぁ〜??とも思ってしまう。
    生で一度聞いて見たいと思う...

    この時代の人...先日読ん

    0
    2021年07月01日
  • 私のヴァイオリン 前橋汀子回想録

    Posted by ブクログ

    日本の代表的ヴァイオリニスト、前橋汀子さんの自伝です。ヨーゼフ・シゲティの直弟子であることは有名ですがなかなかそれ以外が紹介されなかったので彼女のファンならばお読みになってもいいかと。

    ただ、全体にたいへんさらっと語られているのでもっと詳しく知りたいなって思うと、若干物足りないなと感じます。聞き書きとかでいいので、もう少し詳細な評伝が出るのを希望します。

    彼女自身はとてもあたたかなお人柄で、何よりその演奏が、雄弁にご自身を語りますので、本だけでなくCD聞いたりリサイタルに足を運ぶほうが良いかもしれません。演奏家なのですから、もしかしたらその方が面目躍如かもしれませんね。

    0
    2019年09月18日
  • 私のヴァイオリン 前橋汀子回想録

    Posted by ブクログ

    苦労した、成功したという典型的な回想録です。今はない、ソ連のレニングラードに留学した時の話は、いい話で、すごいなと感じました。もう少しボリュームがないと、売れる本にはならないと思うけど、いい本です。小学生に読ませるといいかな。

    0
    2017年10月07日

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