世の中の健康法、健康に良いとされているものが本当に効果があるのかを科学的に調べてみるという趣旨の本でした。
結論としては、なにごともほどほどが良いということ。健康によいからとやりすぎ、食べ過ぎは体に悪いし、飲酒やカフェインも適度ならば体に良いし、全く摂取しない人よりも健康な場合もあるというのは面白い
...続きを読む。自分自身を実験台に行ったジャンククレンズは興味深いです。著者はひねくれ者なのかな?という印象。
静的ストレッチは筋力を弱め、運動に逆効果であるとか、ニュースは体に毒だというトピックには驚いた。「”毎日6時間以上、メディアにさらされていた人たちは、直接、身をさらしていた人たちよりも深刻な急性ストレス反応を示した――つまり、爆弾テロの事件現場にいあわせた人たちよりもテレビやラジオでニュースを追い続けていた人たちのほうが深刻なストレスに苦しんだのだ”」(P287~288)
「ニュースがスナック菓子のように手軽に消費されると、ストレスを感じるだけではなく、実際に逆効果を招く。次から次へと注意を向ける対象を変えなければならず、深い思考ができなくなる。」(P288)
「ニュースを消費すればするほど、われわれは拾い読みとマルチタスキングに神経回路を向けるようになり、じっくりと集中して文章を深く読み込んだり、じっくりと思索にふけったりしなくなる」(P288)
「ニュースを消費する大半の人は――たとえかつて読書家であった人でも――1冊の本を読破したり、長々しい記事を吸収したりする能力をすでに失っている。」(P288)