作品一覧

  • インバウンド地方創生 真・観光立国へのシナリオ
    -
    1巻550円 (税込)
    1980年に日本に入国した外国人は、わずか126万人でした。それが2014年に、1,415万人になりました。そして2015年には、約2,000万人になりそうです。この間、約16倍の増加です。2015年のクルーズ船による入国者数は、前年比2.4倍の100万人を記録しました。半数は、博多港からの入国者です。日本は、インバウンド後進国といわれてきましたが、入国者数だけでみれば、ついにインバウンド先進国の仲間入りです。  それでも、フランスの8,200万人(2013年)と比較すると、「まだまだ」という声も聞こえてきます。しかし、ちょっと待っていただきたいのです。フランスは、EUの中心に位置しており、ドイツ、スペイン、スイスから陸路で行けるのです。空路と水路による外国人観光客数受入数は、フランスといえども3,068万人なのです。  日本は、陸路でアクセスできない、珍しい先進国です。空港や港湾を活用しないかぎり、日本に来ることはできません。日本政府の新しいKPIである、2020年に訪日客数を4,000万人、2030年には6,000万人、さらにはデービット・アトキンソン氏の主張する2030年に8,200万人という壮大な目標を達成するためには、地方の空港、港湾を活用しなければなりません。千葉県から大阪までの東海道ベルト地帯に集中しているインバウンドを日本各地に誘客しなければ、さらなる高みを目指すことはできません。  インバウンドの増加は、無駄と揶揄されてきた地方の空港、港湾の本格的活用、本格的国際化のきっかけとなりつつあります。佐賀空港、静岡空港、茨城空港も国際便が増えつつあります。  もちろん、羽田空港、成田空港の容量増大も欠かせません。インバウンドには、観光客だけでなく、MICE(国際会議)への参加者や高度外国人人材、外国人ビジネスマンも含まれるからです。  日本の観光後進性は、インバウンド数の少なさではなく、欧米のテーマパークの誘致やマカオやシンガポールのIR誘致を観光戦略と考えてきたその思考様式、観光業における低生産性、日本のホテル、旅館、旅行業者、航空会社の国際競争力の弱さにあります。  インバウンド地方創生は、日本経済・社会のグローバル化、日本のGDPの底上げ、東京一極集中の抑制、地方経済の活性化、地方空港・港湾の黒字化、美しい景観の創出、ホテル、旅館の経営改善、空き家対策、観光業の労働生産性向上、離島の活性化、地方のローカル線の維持など、一石十二鳥になる妙策なのです。
  • 東京の未来戦略 大変貌する世界最大の都市圏
    3.3
    1巻1,760円 (税込)
    20年後、東京はどのように変わっていくのか。 アジアNo.1都市であり続けるための戦略とは!? グローバル競争は都市間競争である。知識集約型経済の重要性が高まる中、世界中からクリエイティブで多様な人材を集め、イノベーションを推し進める都市の役割が重要となっている。成長著しいアジア地域において、東京が20年後もリーディング都市の地位を失うことなく、グローバル・ハブシティとしての覇権争いを勝ち抜いていくためには、どのような戦略にもとづいて発展をするべきか。「五感を刺激して心地いい」都市へと東京の発展をはかるための未来戦略を成功に導くためのブレークスルー・プロジェクトを具体的に示し、巨大都市・東京の未来を描く。

ユーザーレビュー

  • 東京の未来戦略 大変貌する世界最大の都市圏

    Posted by ブクログ

    東京都市圏の現状を踏まえた上で、世界各国の大都市の動向、東京都市圏の課題、今後のシナリオ、最良のシナリオに向かって実施すべき方策等を構想した本です。

    東京都市圏は、世界最大3000万人を擁する巨大都市圏であり、経済的指標・研究開発指標等を中心に、世界の他都市を越える水準にあります。ただし、高齢化率の急激な上昇、生産年齢人口の減少、老朽化するインフラなど、大きな課題も抱えています。またアジアの大都市圏(上海・シンガポール・香港・ソウル)等の都市・インフラ戦略等を整理しています。

    これらを踏まえた上で、4つのシナリオ(豪雨・長雨・曇天・晴天)に分けて方向性を検討しています。晴天にたどり着くため

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    2012年12月28日
  • 東京の未来戦略 大変貌する世界最大の都市圏

    Posted by ブクログ

    【読書その87】東京の将来の都市計画を考えようと思って手に取った本。前半の東京をめぐる他の都市との比較データは有益。後半は提案が抽象的で具体性は乏しいか。

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    2014年03月31日
  • 東京の未来戦略 大変貌する世界最大の都市圏

    Posted by ブクログ

    地方自治体が戦略?もつわけないじゃん。ってことは、未来に向けた何をまとめた本だろうか。きっと、未来計画がまとめてあるんだろう。そう思って、買ってみた。
    「東京の未来」ということで、都市計画系の話も期待しましたが、その部分のページはあまり多くありませんでした。
    前段で東京のスペック評価が高いことを、中盤では弱点・懸念を、そして終盤で「未来戦略=今後のシナリオ4種」を紹介。
    4つのシナリオは楽観から悲観までのバリエーションでした。
    もちろん、楽観シナリオに向けた取り組みを進めるべきですが、悲観シナリオが発言しないような手当ても必要なわけで、今後の都知事の采配が見ものですね。
    とはいえ、アジア地域の

    0
    2013年07月28日

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