永田生慈の作品一覧

「永田生慈」の「葛飾北斎の本懐」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 葛飾北斎の本懐
    4.7
    1巻1,408円 (税込)
    「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」など有名作品で評価される葛飾北斎だが、それは壮大な画業の一部にすぎない。 二十歳で画界に登場し九十歳で没するまで、作画に執念を燃やし続けた絵師の理想とは、心境とは――。 これまでの北斎像を一新させる、第一人者による画期的な論考。日本と海外評価の大きな開きの要因もわかりやすく解説する。 図版も70点以上掲載!

ユーザーレビュー

  • 葛飾北斎の本懐

    Posted by ブクログ

    北斎というひとの真の姿を知るにおいてこの本は重要な一冊。
    北斎=富嶽三十六景という固定観念に陥り、もう少し知ると引っ越しの回数や住んでいた長屋の掃除を全くしない汚い部屋のイメージ、偏屈親父的解釈で終わってしまう。72才からの2年ほどの期間で描かれた富嶽三十六景で北斎をイメージしてしまっては、この偉大なる人物を理解できない。
    著者は、それこそ若いときから北斎にとらわれて生涯をその研究にささげてきた人。(先般の六本木でのコレクションの展示会は価値があった)
    絵を描くことの生涯を捧げ、たゆまぬ努力を重ね、広く当時の最先端の文明文化に関心を持ち、多くの旅を重ねて来たひと。単に優れた浮世絵を描いた人と読

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    2020年01月18日
  • 葛飾北斎の本懐

    Posted by ブクログ

    北斎の本懐以外にも代表的浮世絵絵師の説明や、浮世絵の歴史についても言及され、導入本としても使える。

    日本では北斎人気はかなり遅く芽生え、彼の作品がなかなか重要文化財に登録されなかった歴史がそのことを物語っている。

    それは北斎が形式張った作品を生み出さず、常に新たな作風へ挑戦する姿勢を生涯貫いたことが他の絵師に比べて異質なためだろうか。ある種、常軌を逸した者として評価することが容易ではなかったのか。よく分からない。

    そういう意味で、僕は北斎とレオナルド・ダ・ヴィンチは互いに通ずる部分があると感じた。

    レオナルドは物事の本質を描こうとし、初期には全く評価されなかった。言わば、形式張った虚構

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    2020年02月12日
  • 葛飾北斎の本懐

    Posted by ブクログ

    葛飾北斎の作品を生涯にわたって分析し、それぞれの時代の評価を行う。富嶽三十六景のような有名な晩年の作品群によって評価されており、また奇人である伝承から偏った評価になってしまっていると著者は述べる。20−35歳の勝川春草の一門に入り勝川春朗と名乗る。この頃に多くの作品を出し、浮世絵の役者絵から日本中国の古典風景画まで様々な題材と技術を取得する。
    次の俵屋宗理(36−44歳)で勝川派から離脱し、琳派をなのるが、この時に独自の様式を確立する。遠近法など西洋の技法にも精通するようになる。この時は狂歌摺物と呼ばれる狂歌の作品集に絵をつけるようなものの第一人者となる。次の葛飾北斎期(46−50)では読本の

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    2017年04月30日

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