櫻澤誠の作品一覧
「櫻澤誠」の「沖縄現代史 米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「櫻澤誠」の「沖縄現代史 米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
【揺れる島々の話】戦後から先日亡くなられた翁長知事の当選までの沖縄現代史をまとめた作品。社会・政治・経済・文化に分けながら、時々の流れを詳述しています。著者は、特に戦後から沖縄の日本復帰までを専門とする櫻澤誠。
圧倒的な情報量が収められており、沖縄について考えを深める中で非常に有益な作品だと思います。とかく感情論に流れがちな議論を防ぐべく、限りなく抑えた筆致で歴史が綴られている点にも好感を覚えました。
〜基地の整理縮小の行方とともに、日本政府が基地と振興の「リンク論」を強めるなかで、沖縄21世紀ビジョン基本計画で沖縄県と県内市町村が一体となれるかが、これから計画を進めるうえで重要な課題と
Posted by ブクログ
同タイトルの新崎盛暉『沖縄現代史 新版』よりも緻密な叙述。戦後の沖縄のあゆみ(米軍による占領から「オール沖縄」の形成まで)について、ある程度の知識があることが前提となっているように思う。正直、沖縄のことはよく知らない……という人はまず新崎盛暉『沖縄現代史 新版』を読んだほうがよい。
沖縄返還(本土復帰)前後の、沖縄の世論の変化に、いかなる力学が働いていたかを知ることができる。経済や文化的な側面は、新崎盛暉の本ではあまり取り上げられていない視点。
図表も多く、特に以下のものが参考になった。
・米軍占領期の統治形態変遷(p7)
・戦後沖縄の政党変遷図(p13)
・立法院選挙結果(pp41,48,
Posted by ブクログ
はじめは日本中世史を勉強しようと思っていたのが、卒論から修論、博論まで戦後の沖縄をテーマに論文を書き、沖縄現代史が専門になっているという著者による1945年から2015年までの歴史。「『沖縄問題』はとかく先入観を持たれがちである。近年でも、沖縄経済は基地に依存している、あるいは(略)。沖縄現代史についても、1950年代から本土同様の保革対立を前提とした理解がいまだに根強い。復帰運動は革新勢力が担ったものである、あるいは、保守=基地依存派、革新=基地反対派といった単純な理解もされている。本書で明らかにしたように、こうした先入観はすべて誤りである。」(p.347)というのがポイントであると思った