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  • 水の危機をどう救うか 環境工学が変える未来
    4.0
    1巻999円 (税込)
    安全に飲用水を利用できない人が、世界には9億人存在する。まして世界人口が100億人に達する未来、洗濯や庭の水やりにまで飲用可能水を使うことは難しくなる。実は日本でも、関東地方の一人当たり水資源量はアラビア半島と同じようなレベルで、一年間で1000立方メートルしかない。一方、自立するのに望ましい水供給量は一年1人当たり2000立方メートルである。ではなぜ水が足りているのか? その答えは本書をお読みいただきたい。本書では環境工学の碩学が、ローマやロンドン、さらに江戸・東京の水道開発の苦闘の歴史をひもときながら、「環境湖」を設け膜技術で水を再生する「水環境区」のシステムを提唱。そのモデルとなる、水資源に乏しいシンガポールや西安(中国)での実践例も紹介する。(目次より)◎膜分離技術の基本 ◎日本人の水需要 ◎雨水と汚水を分けることの必要性 ◎環境の時代から近代の次の共生文明へ ◎農業用水と田園地帯水環境区

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ユーザーレビュー

  • 水の危機をどう救うか 環境工学が変える未来

    Posted by ブクログ

    著名な丹保先生が書かれたものです.これを読んでいて思うのは,環境工学の分野は,今まで「質」の制御に重点が置かれていて,「量」の制御に関しては比較的オーソドックスな枠組みの中で扱われてきていることです.その方が研究を進めやすいということだと思いますが,これからは何とか量の制御に関しても貢献することが大事では?と思いました.

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    2013年01月06日
  • 水の危機をどう救うか 環境工学が変える未来

    Posted by ブクログ

    2007年の「水戦争」(柴田明夫)が問題提起の書だとすると、こちらはその処方箋となっています。
    豊富な図表を駆使して、現状を分析(1人1日平均の水使用量は風呂66ℓ、トイレ58ℓ、台所54ℓ、洗たく49ℓ、洗面その他で21ℓで合計248ℓだそうです)しながら水不足の問題を明らかにしていきます。
    水の惑星といわれながらも地球の淡水量はわずかで、水不足を解消するためには、大量に必要な農業などで使う量をコントロールしたり、海水を淡水化したり、上下水道の概念に中水道(飲めるほどではない位の水質で工業用向け)を使いながら循環型・再生型の水供給システムを早急に構築することなどにより、まず生きるために必要な

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    2020年05月24日

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