城明の作品一覧
「城明」の「あの頃トン子と」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「城明」の「あの頃トン子と」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
東北地方の農村で養豚業を営む洋一(アラフォー独身)。その幼馴染で、夢破れ東京から故郷に舞い戻ったマナブ(バツイチ)。二人は退屈しのぎにメスの子豚に「トン子」と名付け芸を仕込み始めるが、利口なトン子は、呼びかけると「ドォンコ!」と答えるまでになった。テレビで紹介され、人気者になったトン子を擁して二人は遂に上京するが・・・。
小学生の頃、祖母に買ってもらった子豚のヌイグルミ2匹に、ブー子とトン子と名付けて可愛がっていた私は、表紙のトン子の絶妙な表情も相俟って、引き寄せられるように本書を手にしていた。
一言でいえば、可愛くて賢い子豚が、人間の身勝手に振り回される話で、映画「ベイブ」のようなハ
Posted by ブクログ
トン子みたいな子ブタが実際にいたら可愛くて可愛くて仕方ないんだろうなと思いながら読んだ。
まず、テンポが良い。主人公の第一人称で話が進むのだがノリがとても良いから読みやすい。洋一とマナブの正反対な感じもまた良いし、誰のことも憎めない。や、それはうそ。最後の最後で出てくる若造にはたまらなくイラっとした。
可哀想なトン子。お手してお回りして待てして順応なトン子。踊って喋って愛らしいトン子。ストレスで疲弊し人間恐怖症になったトン子。最後の最後まで可愛くて可哀想だった。さよならトン子。ラストがあまりにも切なくて、ブタらしいラストで巧いなと思った。これがストレスで死んだとかだったら面白くない。最初から最