鳥生莉世の作品一覧
「鳥生莉世」の「恋々たる証左」「やがて色めく世界をきみと【コミックス版】【電子限定描き下ろし漫画付き】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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作者買いです!
絵もストーリーもやっぱり好きです!
攻めがお世話したがる系めちゃくちゃ好き!2人が穏やかに仲良くこれからも過ごしてほしい!とただただ思えました。
Posted by ブクログ
「もっと見せて。凪のかわいいとこ。俺だけに見せて(杜下)」
〝I was just getting through my suffocating days with my emotions flat, but now the calm time, the dizzying storm-like emotions are all precious.〟
Eros度★★★
おやおや。ハグで癒されるリーマンはかわいいですね。
恋とは、心を満たすものではなく、閉ざされた扉を静かに開いてゆく光なのかもしれない――そう思わせてくれる一冊でした。
杜下の愛情は決して華美ではありません。ただ、西ヶ瀬という一人の人間が抱え込んできた孤独や苦しみ、涙さえも受け止めようとする誠実さに満ちています。「弱さを見せてほしい」という言葉は暴こうとするものではなく、「その痛みごと愛したい」という深い祈りのように響きました。
一方、西ヶ瀬が誰にも見せられなかった本音を少しずつ吐き出し、杜下の温もりによって凍りついていた心がほどけていく過程は、春先の雪解けを見るような静かな美しさがあります。誤解やすれ違いを経て互いの想いが重なる瞬間は、激しい感情ではなく、長い冬を越えた朝の光のような穏やかな幸福を運んできました。
濡れ場も官能を競うものではなく、心が結ばれた先にある慈しみの延長として描かれており、二人が互いを必要とし、安心できる居場所となったことを何より雄弁に物語っています。
読み終えたあとには、恋とは誰かを変える魔法ではなく、その人がその人らしく生きられる居場所なのだと、静かに教えられました。