トーマス リュダールの作品一覧

「トーマス リュダール」の「楽園の世捨て人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 楽園の世捨て人
    3.0
    1巻2,420円 (税込)
    【「ガラスの鍵」賞受賞】 母国デンマークを捨て、大西洋に浮かぶカナリア諸島で暮らすタクシー運転手兼ピアノ調律師のエアハート。欲もなく、熱意もなく、怠惰に日々を過ごす彼が、ある日遭遇したのは、海岸に遺棄された車から見つかった身元不明の幼児の死体だった。観光産業への影響を恐れる警察が事件をうやむやに葬ろうとしていることに気付いたエアハートは、ことの真相を突き止めようとするが……北欧ミステリ最高の賞を射止めた力作!

ユーザーレビュー

  • 楽園の世捨て人

    Posted by ブクログ

    ルムンバってお酒を初めて知った。北欧ミステリの範疇に入るのかどうか、これまで読んだ北欧もので断トツに読みにくかった。新人だから仕方ないか。日本で小指がないといえば、ある種の人が真っ先に思い浮かぶが、勿論エアハートは違うよね。共感しにくい主人公だった。ベアトリスへの接し方は『トークトゥハー』を連想。

    0
    2017年06月13日
  • 楽園の世捨て人

    Posted by ブクログ

    クールでハード、女を抱くにせよ抱かぬにせよ、本心は見せないというのがハードボイルド探偵の流儀だったはず。それなのに、いくら独身生活が長いにせよ七十歳近くにもなりながら、女が欲しくて妄想をたくましくしてストーカーまがいの行動に走り、挙句は昏睡状態に陥った女を自室に置いて、体を拭いたり寝返りをさせたり、と川端康成やガルシア=マルケスでもあるまいに「眠れる美女」に執心するとは、とんでもない危なっかしい「探偵」じゃないか。

    ずいぶん年寄りを探偵役に据えるものだと思った。ピアノ調律師も兼ねる御年六七歳のタクシー運転手というのだから、ハードボイルドは到底無理だと思うのだが、これが結構やってのけるのだ。殴

    0
    2017年02月06日

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