トーマス リュダールのレビュー一覧

  • 楽園の世捨て人

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    ルムンバってお酒を初めて知った。北欧ミステリの範疇に入るのかどうか、これまで読んだ北欧もので断トツに読みにくかった。新人だから仕方ないか。日本で小指がないといえば、ある種の人が真っ先に思い浮かぶが、勿論エアハートは違うよね。共感しにくい主人公だった。ベアトリスへの接し方は『トークトゥハー』を連想。

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    2017年06月13日
  • 楽園の世捨て人

    Posted by ブクログ

    クールでハード、女を抱くにせよ抱かぬにせよ、本心は見せないというのがハードボイルド探偵の流儀だったはず。それなのに、いくら独身生活が長いにせよ七十歳近くにもなりながら、女が欲しくて妄想をたくましくしてストーカーまがいの行動に走り、挙句は昏睡状態に陥った女を自室に置いて、体を拭いたり寝返りをさせたり、と川端康成やガルシア=マルケスでもあるまいに「眠れる美女」に執心するとは、とんでもない危なっかしい「探偵」じゃないか。

    ずいぶん年寄りを探偵役に据えるものだと思った。ピアノ調律師も兼ねる御年六七歳のタクシー運転手というのだから、ハードボイルドは到底無理だと思うのだが、これが結構やってのけるのだ。殴

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    2017年02月06日