末吉さんの2冊目と同じく、エシカルやサステナブル、SDGsをどうしてわたしたちが取り組まなくちゃいけないのか、よく理解できる本。
生まれた国や人種が違うだけで、同じ人間なのにまったく違う立場に置かれた現状をより知ることができて、ただ愕然とした。
人、動物、地球。誰かを傷つけて生まれたものを手に取る
...続きを読むことを、今からできる限り減らしてみよう。
使い捨てじゃなくて、本当に大事にできてずっと使えるものを、修理しながら使うライフスタイルを選ぼう。
そうすることが誰かの幸せに繋がるって思ったら、ただうれしくて気分がいいから。
お金を払えばなんでも手に入る時代だけど、だからこそ、手にしたものにはどんな物語があるのか知ることってすごく大切。
いま自分が手にしているものどこからやってきたものなのか、多くの人に知ってもらいたい。
わたしは基本的に、オーガニックコットンが使われているもの、クルエルティフリーのものなど、丁寧に作られている信頼できるメーカーでしか買わないようにしている。
先進国による行いの結果の温暖化なのに、アフガニスタンをはじめとする国の民が、大旱魃による飢餓や感染症で亡くなっていること。
幼い子どもたちが農薬をたくさん使いながら、コットンを育て、そのコットンが地球環境に悪影響を及ぼす染料で染められ、劣悪な環境で縫製され、たくさんのCO2を排出してさらに地球環境への悪影響を及ぼしながら、わたしたちの元へ運ばれていること。
麻酔なしでお尻まで切断された羊から刈り取ったウールでニットが作られていること。
うさぎの皮膚をただれさせ、失明させながらコスメの動物実験が行われていること。
それらを知れば、今までと丸っきり同じ選択はできないはず。
果てしない距離を果てしない数で季節移動するカリブー。そういう世界がこれ以上なくならないよう、わたしはこれからずっとエシカルな選択をしていく。
世の中なんてどう考えても倫理的とは言えないおかしいことばかり。
子どもも女性も、貧しい人も、動物も。不平等な世界が嫌になる。
まず一番にわたしたちにできることは、目を逸らさずにちゃんと直視すること。
そしたら自然と何かを変えようと思うはず。
完璧にできないから・矛盾があるから「しない」ではなく、一人ひとりがまずはできることから「していく」のが大切。
矛盾なんて言ってたら、この世界はどう考えても矛盾だらけだから、完璧を目指すと生きていくことができない。