ジョナサン・オージエの作品一覧

「ジョナサン・オージエ」の「夜の庭師」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 夜の庭師
    4.1
    モリーは14歳、思いのままに物語を紡ぐことのできる天性の語り手だ。弟のキップとふたり、故郷のアイルランドから海を渡って命からがらイングランドに辿り着いた。大変な苦労の末にようやく雇ってくれるところをみつけたものの、そこで彼らを待っていたのは、巨木に取り込まれたかのような奇妙な屋敷と、青白い顔をした主人一家、そして夜中に屋敷を歩き回る不気味な男……夜の庭師だった。だが、それだけではなく、この屋敷には恐ろしい秘密が隠されていたのだ。カナダ図書館協会児童図書賞受賞。ディズニー映画化決定の傑作ゴーストストーリー。

ユーザーレビュー

  • 夜の庭師

    Posted by ブクログ

    ゴースト系は全く読まなかったから、おそらくこれが初。

    主人公の姉弟はアイルランドからイギリスへ渡る。(この背景にはジャガイモ飢饉があってね、船のチケットをとれた人はアメリカ等に行き、取れなかった人はまずイギリスへ向かったと、この前の予習で知った。)逃れてきたイギリスの屋敷で何とか仕事をするようになった2人。しかし奉公することになった家の人たちも何だかおかしいし、屋敷にも不穏な気配を感じる。やっぱりちょっと怖かった笑

    p.338〜339の姉が今まで抱えてきたことを話したシーンはぐっときたな。
    あと、「物語と嘘の違い」に対する考えも名言だった。
    名言だった!(大事なことだから2回言う)
    年の瀬

    0
    2024年12月25日
  • 夜の庭師

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『人の心の弱さと共に成長する大木を愛でる夜の庭師』

    森の奥の大木に取り込まれた屋敷。
    夜中に徘徊する男の影。
    そんなお化け屋敷のような家に奉公することになった姉弟。
    どことなくジメジメと暗い雰囲気の中…
    ファンタジーというよりはホラー寄りのファンタジー…かな?

    0
    2022年12月01日
  • 夜の庭師

    Posted by ブクログ

    親を失った姉弟、巨木に抱かれた館、青白い顔の家族、語り部、夜に響く怪しい足音、緑の扉の部屋、願いを叶えてくれる木、勇気という名の松葉杖、打ち明けられない秘密、そして訪れる夜の庭師。
    様々な要素に心捕まれ引きずり込まれる。

    0
    2022年08月31日
  • 夜の庭師

    Posted by ブクログ

    何、この傑作!出だしからディズニー映画の映像が眼に浮かぶ。イングランドにたどり着いた姉弟のモリーとキップはようやく雇ってくれる森の中の屋敷を見つけた。天性の語り部モリーと足の悪いキップ。一癖も二癖もあるウインザー家の人々。そして夜になると不気味な足音を立てて夜の庭師がやって来る。なんと魅力的な登場人物たち。両親がいなくても健気に召使いとして働く2人と謎めいた屋敷の秘密、そしてゴースト。すべてが明かされると最終章は児童書らしからぬサスペンスアクションのような急展開は血だらけで人がわんさと死んでいく。それでもラストはハリウッド映画のように、そして希望へ。娘が幼い頃に枕元で読んでやりたかった

    0
    2020年11月24日
  • 夜の庭師

    Posted by ブクログ

    2017/03/09了読。
    2017年2冊目。
    通勤時にちょっとずつ読んでたので、時間がやたらかかってしまったけれど、最初の一行目から物語の魔法にかかってしまった、幸せなひと時でした。
    内容としてはダークファンタジー寄りのホラー。
    タイトルから連想していた夜の庭師と実際に出てきた庭師の印象が随分違っていて…思ってたよりホラー要素高めでした。

    19世紀半ばのじゃがいも飢饉、アイルランドの多くの人々が飢えで餓死するか、命を懸けて母国を捨ててイギリスやアメリカに渡らなければならなかった。そういうことも、世界史をきちんと勉強していなかったので知らず…(高校は受験対策で日本史だったから…という言い訳)

    0
    2017年03月09日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!