ロゼット・マレスコッティの作品一覧

「ロゼット・マレスコッティ」の「家族のためのユマニチュード:“その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケア」「「ユマニチュード」という革命:なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 家族のためのユマニチュード:“その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケア
    3.3
    1巻1,760円 (税込)
    一生懸命にご家族を介護しているのに、突然怒鳴られたり、イヤだと言われてしまうことがあります。 また、介護をしていると、何度も同じことを尋ねられる、どうしてもごはんを食べてくれない、お風呂に入ってくれない、などという体験をすることは珍しくありません。 認知症になると認知機能の低下から、こちらが「良かれ」と思って行っていることがうまく伝わらなくなることがあります。 そんなとき、介護をとても辛く感じたり、つい怒ってしまって「優しくできなかった」と自分を責めてしまうことすらあります。 しかし、それは介護をしている人の優しさの問題ではないのです。 相手に受け入れてもらえないとき、それはその「届け方」に問題があることが多いのです。 ですから、認知症の方に介護者の気持ちを伝えるための技術が必要になります。 それが「ユマニチュード」です。 ユマニチュードは、“人間らしさを取り戻す”という意味を込めて、フランスの体育学の専門家であるイヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが考案したケア技法です。 ユマニチュードは、認知症である前に尊厳のある人間に対する敬意を最重要視することを前提に、見る、話す、触れる、立つ、の4つの技術を大きな柱に、誰もが再現可能な技法としてまとめられました。 介護を通して、認知症の方に、言葉や表情、態度などで「大切に思っている」ことを伝え続けることで、その人の“人間らしさを尊重”し、“つながりを深めていく”技術なのです。 寝たきりだった認知症の方がユマニチュードによって立ち上がることができるようになるケースもあり、それは「まるで魔法」と表現されるほどです。 ユマニチュードはNHKの番組などでも多く取り上げられ、話題となっていますが、一般の人がいざ家庭で実践しようとすると、どうしていいかわからない、うまくいかないことも多くあります。 本書では、ユマニチュードの基本的な考え方や、家庭内で誰もが実践できる技術を、平易な文章とたくさんのイラストによる図解でわかりやすく紹介します。
  • 「ユマニチュード」という革命:なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか
    4.4
    1巻1,540円 (税込)
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「介護する側もされる側も、 どれほど多くの人々の心に 希望の光が灯ることでしょう」 ――エッセイスト 阿川佐和子 (「週刊文春」2016年8月4日号 <阿川佐和子のこの人に会いたい>より) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ―「優しい心」は「優れた技法」に宿る。そしてそれは誰もが体得できるものである。― 寝たままの姿勢で行う清拭は、「寝たきり」を助長してしまっていないだろうか? 入浴を嫌がるのは、本当にその人自身に問題があるのだろうか? 徘徊は転倒の危険性があるから、身体拘束や向精神薬の投与はやむを得ないのか? 私たちが良かれと思って行っているケアは、高齢者の健康維持を害してしまっているのかもしれません。 人が人に寄り添う病院やホームなどのケアの現場では、こうした「哲学」ともいえる問いが不可欠なのです。 フランスで生み出された、認知症高齢者が穏やかな人生を取り戻すケア技法「ユマニチュード」。 本書は、その考え方と技法の実践を開発者自らが語り下ろした本です。 ・攻撃的、徘徊などの問題行動が減った。 ・身体拘束や向精神薬の量が減少した。 ・適切なケアレベルの設定により、患者が寝たきりになることがなくなった。 ・スタッフや家族の負担も軽減。専門職の離職率が大幅に改善した。 「ユマニチュード」を導入した施設では、こういった「魔法のような」症例が数多く報告されています。 フランスでは400以上の病院やケアホームで導入され、すでに日本を含め数か国で実践されています。 この技法は、「顔の正面から同じ高さで目を合わせる」「何をしているか実況するように伝える」 「腕を上からつかまず、必ず下から支える」などの確立された具体的な技術と、「ケアする人とは何か」 「人とは何か」という哲学から成り立ちます。 本書では、なぜユマニチュードが生みだされたか、また、ケアにおいて「なぜそうすべきなのか」 「なぜその方法に効果があるのか」という根拠をやさしく丁寧にひも解いていきます。 介護・医療の現場、そして認知症高齢者のいる家庭にて、誰もが実践できるケア技法の本質を、 技法の開発者本人の体験や、患者さんのエピソードを交えて紹介していきます。

ユーザーレビュー

  • 「ユマニチュード」という革命:なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

    Posted by ブクログ

    “ユマニチュードは人間性を取り戻すための哲学です。誰かをもの扱いするとき、そうしている人もまた人間性を失います。相手から人として認められ、自分も相手を人として認識する。それがユマニチュードの理念であり、そこに価値があるのです。“

    ユマニチュードの4つの柱、見る、話す、触れる、立つ、「あなたのことを大切に思っている」と伝えるための技術。“立って歩くことは知性の根幹であり、人間であることの尊厳を自覚する手段でもある。“

    読んでいて自分の考えが肯定された部分と、常識と思っていたことが根底から覆されるような衝撃を感じる記述もありました。正直、常に業務過多な看護や介護の現場で全ての認知症の方たちにこ

    0
    2025年08月08日
  • 「ユマニチュード」という革命:なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

    Posted by ブクログ

    ナイチンゲールに続く私の看護のバイブルです。
    今まで人間対人間 優しさ、丁寧さの気持ちで行ってきた行動に根拠を持たせてくれた本です。

    ただの時間の無駄、仕事の非効率化と言われてきた私の善意がちゃんと科学的に意味のあることだったと証明してくれた本書にとても感謝しています。

    認知症高齢者の看護に少しでも違和感を感じている方全員に読んで欲しい。
    どんな看護師にも1度は読んで頂きたい本です。

    学生や看護師を志した頃のピュアな感情が蘇って来ると思います。

    0
    2024年11月23日
  • 「ユマニチュード」という革命:なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

    Posted by ブクログ

    ダマシオ『デカルトの誤り』からヒントを得たユマニチュードというアプローチについての解説書。

    認知症における「認知」の書籍にもかかわらず見当識などにはほとんど触れることなく「人に対しての認知」という社会的な認知を中心とした、新しい(そしておそらく正しい)アプローチを解説する入門書。

    「恐れ」という「感じ」の取り扱いについての記述とアプローチが素晴らしい。まず「何を恐れているのか」というあたりをきちんと理解していない状態にあることに問題があることや「人間とは何か」という問いへの思考が必要であることなどを説く。

    かなり突っ込んだ内容ながら下らないケア本のような自己満足的な胡散臭さはない。「コレ

    0
    2020年10月27日
  • 「ユマニチュード」という革命:なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

    Posted by ブクログ

    素晴らしい本だった。
    わかりやすい哲学書のようなものだ。
    みんなに読んでもらいたい。特に、介護士や、医師、看護師、医療従事者。

    2017.3.7.

    0
    2017年03月07日
  • 「ユマニチュード」という革命:なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

    Posted by ブクログ

    「ユマニチュード入門」から、さらに立ち入った内容。
    実例を多く紹介しながら、ユマニチュードの中でめざす本質的な部分に論を進めていて非常に理解しやすかった。
    自由と自律が人間にとって不可欠であること
    ヘンダーソンの理論、マズローの法則への対峙
    権力の存在とそこから解放されること
    「哲学的な距離」をとるということ
    ケアをする人とはどうあるべきか レベル1/2/3
    プロフェッショナルとは何か
    患者中心のケアとは
    人としての特徴を考慮したケアとは
    といったテーマに答えてくれる

    0
    2017年01月13日

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