ポール カラニシの作品一覧
「ポール カラニシ」の「いま、希望を語ろう 末期がんの若き医師が家族と見つけた「生きる意味」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ポール カラニシ」の「いま、希望を語ろう 末期がんの若き医師が家族と見つけた「生きる意味」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ビルゲイツおすすめ本として紹介されていて、気になって手に取った。
36歳の脳神経外科医が癌になり、
37歳で亡くなるまでの手記。
文学、哲学、科学、医療に精通した著者だから書けた、生と死を真正面から受け止めようとする葛藤。
医学生が必ず通る解剖実習など、生々しい描写もあったが、医者になるまでの道のりや日本と変わらない医師の勤務実態などを知ることができた。
力つきた著者のポールの筆を引き継いだ妻ルーシーのエピローグが、
また素晴らしい。
彼の最期を克明に記すだけにとどまらず、
ポールの意向をくみ、
感情的にならず、深い愛情を持って接していた様子が伝わる。
真に聡明で愛情深い人というのは、
Posted by ブクログ
人生の成功を掴み掛けていた時に末期の癌が発覚した著者。癌との闘いは厳しいものだったのは間違いないと感じるが、著者が癌になってから過ごした時間の全てがその闘いの苦痛に満ちただけの時間でないことも確かだと感じた。
本文中にいくつか惹きつけられるフレーズを見つけた。それはいずれも著者が懸命に生きようともがいた結果生まれた言葉である。
死は誰にも訪れる。しかし、その死を迎える方法は自由だ。著者の生きる姿からは、「死を身近に感じていない自分は、果たして精一杯に生きることができているか」「今ある時間を生きるってどういうこと?」という問いについて考えさせられる。自分なりの生き方を見出し、ただ死に向かう
Posted by ブクログ
あとがきに、著者がこの本を書いた目的について、親友に宛てたメールの中で「(読者は)僕の靴を履くようにして僕の境遇に身を置き、その靴で少し歩いてみて、そうか、ここからの景色はこんなふうに見えるんだな…遅かれ早かれ、今度は自分の靴を履いて、この場所に戻ってくるんだろう”と言うんだ。僕の目的はたぶん、そういうことなんだと思う。…道の先に待ち受けているのはこれなんだと示すことなんだと思う」とある。
著者の目的は充分果たされている。
死へのカウントダウンの中、著者がよくこの死と誠実に向き合った記録を残してくれたと思う。
死が目の前に見えてきた状況での心の準備、予行演習という点で、とても読む価値があっ