2006年に書かれた本です。5年前ですので、若干また変わっているかもしれません。
Hahako世代は団塊世代と団塊ジュニアの「仲良し母娘」。
<娘>
1965-70年生まれ ポスト新人類→現在 40歳前後
1977-83年生まれ プリクラ世代→現在 30歳前後
と、その母親。
親と同居するシングル
...続きを読む女性とその母親をイメージした本です。
さまざまな具体的な事例を読ませていただきました。
母娘で買い物にでかけて、パパに「罪ほろぼしみやげ」で帽子を買うなどというのは、リアルすぎて笑います。
笑えないのが、旦那が逆に罪滅ぼし家電で「食器洗い機」を買うという話。ええ、ウチも買いましたw
こんなリアルな事例がたくさん詰まっているのですが、考える糸口は、母親と子供(娘)が新しい家族のあり方を不器用に探っている状態というのを意識することかな~と思います。
つまり、昔であれば子供は成長し、大人になったとたんに家を出たわけですが、最近は大人になった子供と同居し続けるため、「未成年」ではなく「成年」としての子供と親がどのように距離感を作り上げていくかということを探っているうちに、お互いを認めるようになった結果、母も娘も頼れるところを頼るようになる→「仲良し母娘」という関係に行き着いたと考えてみました。
収入、結婚、親の健康、流行、これまでの慣習など、さまざまな変数を消化していきついたのがこの「仲良し母娘」という関係という解釈です。
今後のポイントとしてはバブル期を経験し、可処分所得も高い娘世代が、今後どのような消費をするようになるかという点と思います。
世の中は、賢く消費するトレンドが強まっています。
これに対してまったく反対の消費行動をしていた世代がどのように振舞うのか、これも「流行」ととらえてのってしまうのか。
そのあたりが気になります。
文中の表現で「ポジパラ」というのはいいなと思いました。
実家にいることで生活費を抑制し、貯めた資金で次の人生にむけて自己投資をする。なかなかいいじゃないですか。
あと、興味深かったのが母と娘の「共用」。これを名目に大きな金額の買い物をしてしまう。自分にも言い訳ができるし、ダンナに対しても「子供といっしょにつかう」ということで「仕方ないなあ」となるという。巧妙すぎるw