浅岡キョウジの一覧
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ユーザーレビュー
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ゾワゾワ、ゾクゾク、ゾゾゾゾゾ、そんな表現が似合う・・・似合いすぎる漫画を描ける一人だろうな、浅岡キョウジ先生は
確実に、漫画家としての腕力が高くなっている。ジワジワと効いてくる小パンチを刻みぎみに打ち続けて、膝に来させるタイプかと思いきや、いきなり、急所も何も無視して重い一発を打ってくるので油断が
...続きを読むならない
ともかく、内容がショッキング。異色中の異喰
厳密に言えば、カニバリズム(人食嗜好)でないんだろうが、精神的にエグい描写が多いので、気の弱い人は読んだ後に食欲がなくなる可能性があるかも・・・・・・
前作の『變愛』を読んでいた人でも、この『お姉さんの食卓』はキツい。あくまで、私の感覚だが、阿部共実先生の力作を読んで、その毒に耐えつつ、感想を書ける人間なら受け止められるだろう、多分
それなりの量の「食べる」系の漫画を読んできているから、食事は幸せをもたらしてくれる、と信じちゃいるが、この『お姉さんの食卓』のヒロイン・静は食べても、それを美味しいとは感じられず、胃も心も満たされないため、幸せになる事が叶わない。食べても、食べられても、幸せを味わえない境遇、想像しただけで寒気が背中に走る
愛し方に正しいモノはないにしろ、少なくとも、彼女は人の愛し方、愛してもらう手段が暴走しすぎたモノだったんだろうな
静の印象は、裏表紙のあらすじに書かれている“妖艶”よりも、帯に書かれている“嫋やか”の方が確実に似合う。“嫋やか”、日常会話の中ではまず、使わない。しなやかなさま、あらあらしくないさま、そんな意味らしいが、まず、答えられる人間の方が少ないのでは
女編に弱い、と書いて生まれた感じではあるが、弱々しく見える女性ほど、内面には恐ろしい物を秘めているものであり、それ故に、静を正しく表現するに相応しい、美しい日本語だろう
ただ、そんな静に翻弄された孝太郎くんの将来が不安ではある
こんな恐ろしい目に遭ったから、とかではなく、彼は知ってしまったのだから、美味しいモノを。恋愛観やら食への意識が歪んだままで成長してしまわないか、つい憂いてしまうが、こればかりは彼が自分で下した決断が生む結果だ、他人が心配したところで、何の意味もなさないし、救いにすらなるまい
読み切りの『どろあそび』もまた、青少年の心が純粋な時期だからこその穢れた独占欲を、これでもかってくらいに色濃く描いていて、浅岡先生の趣味全開
フェティシュな漫画を描かせたら右に出る者はしばらく出ないだろう浅岡先生、次はどんなマニアックで、読み手が吐き気を覚えるほど、イイ漫画を生み出してくれるのか、楽しみでしょうがない私はやっぱり、異常なんだろうか?
どの話も心を掴まれたが、やはり、第7話の衝撃が最も強く、激しく、切なかった
この台詞を引用に選んだのは、この『お姉さんの食卓』と言う危険な漫画の魅力を、ハッキリと表現しているからだ
Posted by ブクログ
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『變愛』
表題作なだけはあり、インパクトはかなりある。世に多くの変態は存在すれど、「眼球を舐めたい」性癖を持っている人間は、誰に聞いても変態認定だろう。私もさすがに、好きな相手の眼球を舐めたい衝動に駆られた事はないな・・・・・・あまりの綺麗さに抉り出して、飴玉のようにしゃぶったら美味しそう、と考えて
...続きを読むしまった事は数回ばかりあるが
『ヒ・メ・ゴ・ト』
他の短編がアブノーマルの極致にあるからか、割と真面目でまともに思えてくる内容。ただ、まぁ、ショタコンを「普通」の括りに入れていいのか、となると微妙かも知れん。キスの描写は少女漫画ちっくで、読み手をドキドキさせる。また、このタイトルの二重の意味を考えると、ついつい、ニマニマしてしまう。
『鞄の中』
何っつーのか、男は読んだら精神的に重い気分になりそうで、女性は「ざまーみろ」とガッツポーズして、左の中指を下品に勇ましくおっ立てたくなるだろう短編。男は一つの幸せを手に入れると、悪い意味で盲目になる・・・・・・ある意味、鞄の中身も的中させられないような、勘が鈍い男とは縁を切って正解である?
『被虐始メ』
普通寄りの異常性癖を前面に押し出してきている作品。こうも積極的なMと、天性の気品が光る姫系Sの相性は、かなり良さそう。異常な性格が目立つからか、余計に97pの悲痛な言葉に、純愛を感じられた。また、次pに関しても、そんじょそこらの男からは匂えない男気も感じられた。この二人は、良いパートナーのこの若さで巡り合っちゃった訳だ・・・運命、かもな
『埋葬(まいそう)』
ちょっと、この話の本質からは逸れるかも知れないが、大好きな者を最期まで見送る為に自身の手でそれに土を被せる、ってのは極端な話、究極の愛情表現じゃないだろうか?
最終的に、どっちも「埋めたい」、「埋められたい」って、新しい自分の性癖を把握してしまっており、この禁断的な関係の2人は今後、他人を巻き込んで一線を越えちゃうそうで怖い・・・・・・でも、「埋める」事に関して、とんでもないこだわりがある二人がヘマをするか、と言ったら微妙っぽい?
『弓愛(きゅうあい)』
恋に落ちる際の、『古典的』表現に白羽の矢を立てた一作のように思える。女の子が抱えている、「矢に射られたい」ってアブノーマルに、平々凡々よりちょっと下だった男の子が引きずり込まれる流れがイイ。159pの1コマ目こそ、キューピッドの金の矢に心臓を撃ち抜かれ、『恋に落ちちゃった』娘の顔の可愛らしさをこれ以上にないほど、鮮明かつ鮮烈に表現している
『紅い蛞蝓』
舐めたいアブノーマル、と、舐められたいアブノーマル・・・どちらが異常性が強いのか、は微妙だが、私は舐めたい方だな。人体の中でも、一、二を争うほど淫靡なシーンで活躍する舌って部位を、あまり好まれるとは言えない、蛞蝓に見立てるセンスに舌を巻く。ただ、まぁ、指先を舐めあうのも悪くないけど、青春真っ只中の男女なら、指先は手を繋いで絡めあうくらいが健康的だ・・・・・・そんで、次にお互いの舌を絡め合えばイイさ。二匹の蛞蝓が、湿り、滑った、軟らかい肉体を擦り、捻り、食みあう・・・エロいな
最終的に、この短編集から抱いた感想は、「好き」の表現にノーマルな形など存在しないってコト。放課後に校舎裏にラブレターで呼び出して告白するのも、他愛もないメールの最後の一文でさりげなく気持ちを告げるのも、この『變愛』で曝け出される異常性愛も、一歩引いて見れば、大差などありはしないのだろう、ってコト
次回作、愉しみだわー
Posted by ブクログ
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魅力的な少年…
絵の知識なくても楽しめました。魅力的な少年にふりまわされる話。どう考えても新しい人の方が条件いいし今後どうなっていくのか楽しみですね。
ぬがー
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不思議な魅力
不思議なお姉さんの出てくる、怪談もののようでちょっと違う話。
起きた出来事よりも、主人公の男の子がどう感じたか、ということが気になる。
かしこ
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