歴史上最も巧妙な詐欺の数々を約200枚の写真とともに掲載。
詐欺を暴く現代科学技術についても紹介している。
・はじめに
CHAPTER 1 偽金 CHAPTER 2 贋作 CHAPTER 3 偽書
CHAPTER 4 考古遺物の捏造 CHAPTER 5 詐称
CHAPTER 6 信用詐欺師
...続きを読むCHAPTER 7 大義のための偽り
CHAPTER 8 怪しげな科学
索引有
騙すのは人。騙されるのは人。そして暴くのも人。
世界の歴史に残る詐欺とその手法。その悪しき情熱や欲望と、
対抗する多くの科学技術の開発についても詳細に紹介。
それらの果てしない欲は金儲けが主だが、
自分の高い技術を示したい、自分のスキルを生かしたい、
専門家の鼻を明かしたいという自己顕示欲も多くみられる。
硬貨に紙幣、小切手、株券、郵便切手。
絵画、彫刻、版画、陶磁器。
手紙、書物、原稿、手稿、古文書、サイン、地図、日記、自伝。
ピルトダウン人、スキタイ王の宝冠、カーディフの巨人。
女装した騎士デオン、空飛ぶ詐欺師、偽王族や貴族、アナスタシア。
3ヵ国を巻き込む横領、遺言書、エッフェル塔売ります。
シオン賢者の議定書、戦争等のプロパガンダでの偽造と捏造、
コティングリーの妖精たち、トリノの聖骸布。
メスメルの動物磁気、エーテル、オルゴン蓄積装置、
実験結果の捏造、医療詐欺。
ほぼ欧米の偽物中心ですが、事実は小説よりも奇なり。
知ってるようで知らなかったこともあり、大いに楽しめました。
過去の専門家の存在も実は危うかったりして、
それ故、恨まれたり騙されたりしているし、
当時偽物と専門家に判定されたシャピラの巻物が、
本物だったらと考えると、口惜しい気分になってしまう。