堀有伸の作品一覧
「堀有伸」の「日本的ナルシシズムの罪」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「堀有伸」の「日本的ナルシシズムの罪」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
日本人の精神性について論じた本。精神的なカロリー消費がやばいのでこころがだいじょうぶな人が読めば良いと思う。でも多くの日本人に読んでほしい。
本書において「日本的ナルシズム(自己愛)」はおおむね以下のような性向を指し、(運が悪ければ)それが日本的なうつ病を引き起こすと主張する。
・社会(場)との想像上の一体感(不十分な自己)
・具体的状況への愛着と普遍的・理論的なものへの嫌悪(キリストは嫌いでもクリスマスは祝う)
・具体的状況の愛着ゆえの葛藤の先送り(平和と軍事力、憲法と安保法)
このような性向は政府・企業・ご近所等、あらゆる組織において観測できる。これらが日本語の特性や農耕民族としての歴史
Posted by ブクログ
福島在住の精神科医である著者が、3.11の経験を含めて、臨床学的見地と精神科医としての初見から、日本人の個の病理から会社を含む集団の病理、はたまた国家を含む国全体の病理について見解を述べたものである。その根本が日本的ナルシシズムにあるとした著者の説明はなるほどと思わされるものであった。ナルシシズムが現実よりも自分にとって自分がどう感じられるか、他人からどう見られるかというイメージに起因するという説明は、当方が最近感じる「日本人は日本教という新興宗教に感染している」との説を強化してくれることになった。
新型うつ、ブラック企業、原発事故後の推進派と反対派の相克、日本政治の今を鋭く切り込んでくれた