作品一覧

  • ガン病棟の九十九日

    小説・文芸

    -
    1巻385円 (税込)
    ガン患者が感ずる死への恐れも生への希望も、自己不信も、医者・家族に対する疑惑も、すべてがここにはある――田中金脈追及でジャーナリストとしての力を見せ、将来を期待されながら急逝した著者が、ガン病棟で死と闘う自身の姿を、冷静な筆致で描き出した最後のルポルタージュ。表題作のほかに、絶筆となった「さるのこしかけ」、「闘病ノート」、正子夫人の「手記」を収録した。
  • 君は天皇を見たか 「テンノウヘイカバンザイ」の現場検証
    値引きあり

    小説・文芸

    -
    1巻398円 (税込)
    われわれ国民にとって、天皇とはなんなのか? 種々な時と場所で、実際に天皇を「見た」ことのある政治家、軍人、勤め人、学生、主婦ら、各層136人の語る「天皇体験」から、天皇制の問題を衝く、証言ドキュメント――天皇について話すのは畏れ多いとためらう人……。多くの兵士や国民を死なせた絶対命令者としての戦争責任を厳しく問う人……。実際に天皇を「見た」ことのある多くの人たちの語る天皇体験のことばから、神として「戦前」、象徴として「戦後」の、天皇制の問題を衝く現場レポート。証言による昭和の庶民史。
  • この三十年の日本人

    小説・文芸

    4.0
    1巻660円 (税込)
    田中金脈追及のさなかにガンに冒され、わずか半年後、38歳の若さで世を去ったルポライター児玉隆也。田中退陣の導火線となった「淋しき越山会の女王」、水俣病裁判の根源を企業の成立過程にまでさかのぼって探った「チッソだけが、なぜ」をはじめ、児玉が地を這うような取材と、無名の人々への温かい眼差しとを武器に書き残した、数々のルポルタージュから珠玉の9編を収録する。
  • 一銭五厘たちの横丁

    小説・文芸

    4.5
    1巻1,067円 (税込)
    戦後30年を前にした東京・台東区の下町で、著者は、戦時中に桑原甲子雄により撮られた「氏名不詳」の人びとを探して、ひたすら露地を歩き、家の戸をたたいた。そうして探し当てた彼らが語ったのは、戦場と横丁、それぞれに降りかかった「戦争」だった。写真の留守家族たち、一銭五厘のハガキで出征した横丁の兵士たちの戦中・戦後を記録したルポルタージュの名著。 解説 鶴見俊輔/児玉也一
  • 淋しき越山会の女王 精選ルポルタージュ集

    小説・文芸

    -
    1巻1,430円 (税込)
    〈昭和・光と影〉 三十八歳で早逝したルポライターが三年間に発表した作品の中から、戦後の湿度を色濃くまとった日本人の姿を掬いとった秀作ルポルタージュを厳選。 田中首相退陣の契機となった表題作をはじめ、死と闘う自らを描いた闘病記「ガン病棟の九十九日」も収める。

ユーザーレビュー

  • 一銭五厘たちの横丁

    Posted by ブクログ


    昭和18年、横丁からラッパと日の丸小旗で送られ出征した兵士(召集令状のハガキに張られた切手にちなみ本書では「一銭五厘」と呼ばれる)たちの留守家族を写した写真を手に、30年後の昭和48年、著者が横丁に分け入り氏名不詳となった人々の足跡をたどるルポ。屈託なく笑う少年、恥ずかし気に微笑むお嬢さん、どういう顔をすればよいのか戸惑うような初老の親たち…一張羅で、普段着で、横丁の玄関口や小学校でアマチュアカメラマン氏の写真に納まる人々の今日では想像も及ばぬほどの波乱万丈な人生の一端が著者の足でコツコツと明らかにされるさまに、読んでいて心がわしづかみにされてしまう。
    「人生とは茫洋としたもの」と振り返る元

    0
    2025年07月01日
  • 一銭五厘たちの横丁

    Posted by ブクログ

    児玉隆也・著、桑原甲子雄・写真『一銭五厘たちの横丁』ちくま文庫。

    1975年に晶文社より刊行され、同年に日本エッセイスト・クラブ賞を受賞したルポルタージュが、2000年刊行の岩波現代文庫版を底本に復刊。

    戦時中の昭和18年、僅か一銭五厘の葉書で東京の下町から出征した戦地の兵士に送るために、在郷軍人会の桑原甲子雄が撮影した留守を預かる家族の写真99枚を手にして、児玉隆也が戦後30年の東京の下町で『氏名不詳』の人びとを訪ね歩いたルポルタージュである。

    驚いたのは30年後に『氏名不詳』の写真を見た下町の住民らが、その人物がどこの誰であると覚えていたことである。テレビの人気番組『ポツンと一軒家』

    0
    2025年06月20日
  • この三十年の日本人

    Posted by ブクログ

    本書は、雑誌に掲載された、筆者・児玉隆也のルポルタージュ9編を収載したもので、初版発行は、1975年。
    9編の中には、ノンフィクションの名作として知られる「悲しき越山会の女王」が含まれているが、私が興味を持って読んだのは、「チッソだけが、なぜ」というルポルタージュである。それは、私が最近、「水俣病闘争史」や、水俣で活動した米国人写真家のユージン・スミスについての本を読んだからだ。このルポルタージュは、「文芸春秋」の1973年10月号に掲載されたのが初出だ。1973年といえば、熊本地裁が、水俣病に対してチッソの責任を認めた画期的な判決が下された年である。

    「チッソだけが、なぜ」という題名の意味

    0
    2023年09月03日

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