作品一覧
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3.81巻605円 (税込)“歌聖”柿本人麻呂――宮廷権力と密接な関係にあった歌人が高らかに謡いあげたのは無邪気な叙景歌にすぎなかったのか? わが国最古の歌集『万葉集』の成立にメスを入れた時、初めて見えてきた、もうひとつの風景。韓国語・漢語を媒介にして古歌を読み解くことで「ますらをぶり」の歌風は大胆な変貌を遂げた。人麻呂の生涯を辿りつつ、しなやかな日本語研究への道を拓く問題の書。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
仮説を構築する というのは 重要な意味を持っている。
歴史を解明するためには、仮説なくして成り立たない。
歴史とは 『仮説』のつくり方で 方向が決まる。
多言語教育を受けた 若い人たちが
感性あふれる 言葉 に対する想いを 解き明かしていく。
果敢であることに・・・共感を覚える。
言葉から沸き立つ 質感 がどう形成されるのか?
中国、朝鮮、日本という 3つの国の中の底流に流れるものは?
はじめに・・・聖徳太子をこう表現する。
聖徳太子が 10人の話を聞くことができるというより
語学の天才であった という説明は 納得。
聖という 字 が 『耳』と『口』の『王』ということから、
聖となってい -
Posted by ブクログ
jardin de luneさんのレビューで気になってなんとなく家のどこかで見かけたような気がして父の書棚を探ってみたら単行本が見つかったので読んでみた。ということで登録は表紙が表示される文庫だが読んだのは単行本の方。
内容は……、まあ面白いといえば面白い。特に最初のうちはなんだかわくわくしたし、これはアリかもと楽しめた。少しばかりドラマで聞きかじっただけでも韓国語と日本語に共通点があることは解るし、これもいささか異端的な学説らしいけどたしか大野晋氏が唱えた日本語のタミル語起源説でも韓国語を経由してたし、かなりアリな線だと思うのだけどどうも後半へと進むにつれて飽きがきた。そりゃあ千年以上も昔の