藤村由加の作品一覧

「藤村由加」の「人麻呂の暗号」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 人麻呂の暗号
    値引きあり
    3.8
    “歌聖”柿本人麻呂――宮廷権力と密接な関係にあった歌人が高らかに謡いあげたのは無邪気な叙景歌にすぎなかったのか? わが国最古の歌集『万葉集』の成立にメスを入れた時、初めて見えてきた、もうひとつの風景。韓国語・漢語を媒介にして古歌を読み解くことで「ますらをぶり」の歌風は大胆な変貌を遂げた。人麻呂の生涯を辿りつつ、しなやかな日本語研究への道を拓く問題の書。
  • 人麻呂の暗号

    Posted by ブクログ

    日本は、オホーツク海で住む人たち、南方から来た人たち、中国や朝鮮半島から来た人たち、
    いろいろな人たちが集まってきたかもしれない。

    朝鮮半島の文化と日本の文化は、共通部分も多い。
    母屋という用語をはじめ、母親を敬う習慣まで、多くの共通部分がある。
    朝鮮半島から多くの人たちが来た記録もあるという。

    漢字で書いたものなら、中国でも、韓国でも意味が取れるもののはずだ。
    その解読法のひとつを紹介していると思った。

    表題の「暗号」という言い方が、誤解を与えているのかもしれない。
    暗号ではなく、共有する記号なのではないのだろうか。

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    2012年03月02日
  • 人麻呂の暗号

    Posted by ブクログ

    学校の授業で習った万葉集の歌。ほとんどが叙景詩や叙情詩だと言われていましたが、漢字の意味や朝鮮語から全く違った解釈が出来ることにビックリし、とても興味深い内容でした。

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    2015年04月11日
  • 人麻呂の暗号

    Posted by ブクログ

    仮説を構築する というのは 重要な意味を持っている。
    歴史を解明するためには、仮説なくして成り立たない。
    歴史とは 『仮説』のつくり方で 方向が決まる。
    多言語教育を受けた 若い人たちが 
    感性あふれる 言葉 に対する想いを 解き明かしていく。
    果敢であることに・・・共感を覚える。

    言葉から沸き立つ 質感 がどう形成されるのか?
    中国、朝鮮、日本という 3つの国の中の底流に流れるものは?

    はじめに・・・聖徳太子をこう表現する。
    聖徳太子が 10人の話を聞くことができるというより
    語学の天才であった という説明は 納得。
    聖という 字 が 『耳』と『口』の『王』ということから、
    聖となってい

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    2012年10月25日
  • 人麻呂の暗号

    Posted by ブクログ

    柿本人麻呂の歌が朝鮮語で解読できるという主張を軸にした話。刊行当時、称賛も批判も多かった問題作。ことばそのものやことばあそびが好きなので、こういう違った角度から解釈をするお話は単純にたのしい。暗号というより、謎解き、パズル、といった感じ。著者は4人で、それぞれの名から1文字ずつ取った共有筆名。この共有筆名というのも、当時の私には新鮮だった。

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    2012年09月16日
  • 人麻呂の暗号

    Posted by ブクログ

    jardin de luneさんのレビューで気になってなんとなく家のどこかで見かけたような気がして父の書棚を探ってみたら単行本が見つかったので読んでみた。ということで登録は表紙が表示される文庫だが読んだのは単行本の方。
    内容は……、まあ面白いといえば面白い。特に最初のうちはなんだかわくわくしたし、これはアリかもと楽しめた。少しばかりドラマで聞きかじっただけでも韓国語と日本語に共通点があることは解るし、これもいささか異端的な学説らしいけどたしか大野晋氏が唱えた日本語のタミル語起源説でも韓国語を経由してたし、かなりアリな線だと思うのだけどどうも後半へと進むにつれて飽きがきた。そりゃあ千年以上も昔の

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    2012年09月26日

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