1話目…作品中最もしゃべる大田の話。大田のキャラ造形は唯一無二だと思う。好きな話だ。
2話目…虎司と安藤の話。本編を読んでる間ハラハラし抜いた虎司と安藤の2人が一番微笑ましく、一番ハッピーエンドだったのが意外。3巻初登場時は大して注目していなかったが、最後まで読んだ後はすっかり彼らが好きになっていた
...続きを読む。この短編も大好き。すごく良かった。
3話…火純の話。悲しみを知らない火純だけど、ここで描かれる姿からそこはかとなく暖かさと悲しさを感じる。
4話…子供の頃の優樹の話1。残ったのは、後悔。苦い後味。
5話目…子供の頃の優樹の話2。伝えられたけど、そこから踏み込めなかった。もし踏み込めたら、本編のような事にはならなかっただろうな。
6話目…子供の頃の優樹の話3。飯田はいいアヤカシなんだろうな。優樹との食事シーンは微笑ましい。子供の頃から飲酒してるのは驚いたけど、優樹らしくて納得。子供の頃から優樹は優樹だったんだな。
7話目…本編終了直後の話。これは本編に入れるべきだった話だろう。大田と太一郎の会話が印象的。未知との会話もまた同じ。太一郎はどうなっていくんだろうな。直接的には描かないのがこの作品らしいが。
あとがきにあった、書かれなかった短編もぜひとも読んでみたいが、作者が何年も音沙汰がない以上難しいだろうな。
全体的に、本編を補完するいい短編集だと思う。もう少し彼らの話が読みたいが、無いのがなんとも残念。