上野直人の作品一覧
「上野直人」の「一流患者と三流患者 医者から最高の医療を引き出す心得」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
Posted by ブクログ
亡くなった父のときもそうだけど、上手に医療サービスを受けるというのはなかなか難しいものだなと思いつつ、今度は母のことでいろいろと医療関係の情報を調べたりしている中でたまたま見つけた本。以前から専門サービス(プロフェッショナルサービス)や技術サービスを研究したこともあって興味を持って読んでみた。
この本を要約すれば、プロフェッショナルサービスにおける情報の非対称性がなくなっているからこそ、自ら調べて考えて医師と対等に患者として議論して自分にベストな治療選択をしましょう、という趣旨に思える。確かに家電製品などを買うときは情報を得て比較検討したりして買うのに、医療においては(多分法律や金融のサービスもそうだと思うが)サービス提供者側の医師の言いなりになってしまう。それは医師にも患者にもよいことではない。確かに私も技術サービスを研究してきたときに専門サービスのマーケティングなどを勉強する中で感じたことだ。大学の友人と話をしたことがあり「顧客力」がキーになると彼女は言っていたが、全くその通りと思っている。ちなみにこの本では同じ意味で「患者力(patient empowerment)」という言葉を使っている。
筆者はアメリカの病院に勤務されていることもあってより感じるのだろう。どんどん医師に質問してよりよいサービス提供を受ける意識の高さはアメリカの方が個人主義的で合理的な選択をする習慣があるという背景もあるのだろうとのこと。今はだいぶ日本人も変わってきているかもしれないが意識した方が良い点かもしれないと思った。特に高齢者は医者に対して過剰なまでに信用しているところもあると思う。私の母も疑う力が足りなかったためにつらい状況になってしまったので、何とか協力してより良い方向にもっていけたらと考えている。
技術の世界も最先端の技術に対して面倒なことは専門家のいいなりで結果論だけで儲かったかどうかだけでサービス提供者側に苦言を言ってくるという状況もあったりする。様々な業種、分野で知識が創造されて、社会実装が進む中でどのようなスタンスで自分に起きた課題と向き合っていくべきかという点でがん患者と医療サービスというのは最高のケーススタディになると感じた。仕事としての学びもあるし、生活としての学びも多い本だと感じた。
役立ちました
母の乳ガン治療の時に読んで、とても役立ちました。
治療法を提示された時に聞くべきこと、優先すべきことなど、乳ガン治療以外でも役立つと思います。